日本の学校栄養士さんが見ても心拍数上がりそうですよね。
最近中国で、欧米風ランチを忠実に再現して食べてみた感想をシェアする食レポが流行っていると欧米メディアが報じています。シェアするときのハッシュタグはずばり「白人飯( bei ren fan、White People Food)」。
発端は欧州在住女性の報告
「なんだよそれ⁉」とアメリカ人もドン引きのこの現象。
BuzzzFeedによると、火付け役は、スイス在住の中国人女性ブロガーさんだったみたいですね。電車で女の人がレタスとハムをむしゃむしゃ食べているのに驚いて、こっちではこれがランチよ!と動画に撮って公開したところ大反響になって、海外経験のある人や海外在住の人たちが欧米で目にしたシンプルすぎるランチの数々を披露。レシピを情報交換したり、恐る恐る真似して食べてみた感想を報告するのがちょっとしたブームとなったもようです。
3つのルール
食レポは簡単。TikTokで李二狗さんが述べる3つのルールに従えば、だれでも参加できます。
@li2dog#meme#food#china#trend#white♬ Comedia – Ricardo Verdelho
ルール① 味付けはナシ
理想は「味わう喜びのない」料理。ただし午後の仕事を乗り切るだけの栄養&エネルギーの補給は重要。
ルール② 手を加えない
生食&丸かじりが基本。見た目は構わない。
ルール③ (一番重要)平日のランチ休憩に食べる
会社のランチタイムに食べること。味気ないランチを食べることでワークとライフの区別を再認識できる。アフターはいつもの食事に戻ってライフを取り戻したことを実感できる。
欧米のリアクション
中国で降って涌いたブームに当の「ホワイトピープル」は号泣エモティコン状態です。
WeiboやXiaohongshu上に「死んだ人の気持ちを味わうのが趣旨なのに、2口食べただけであまりのまずさに、むしろ生きている実感が湧いた」などの報告が次々上がっているのを見て「泣いた」とコメントしていますよ。 まあ、どっちもブラックユーモアですけどね。
広めた人たちの思いは別にあった?
ただこの食レポチャレンジ。単に「海外飯マズッ」と盛り上がるのとは少し趣が違います。
少なくとも最初広めたヤングプロフェッショナルの意識の中には「中国のランチは材料揃えるのも、つくるのも大変。もうこれで充分じゃん」という思いがあったみたい。栄養とエネルギーをすばやく補給して仕事に集中する合理的ランチというわけですね。主食というこだわりがないので、生野菜丸かじり系を試した人たちからは「炭水化物を抜くことで午後の眠気が吹っ飛んだ」という前向きな報告もあがっています。
まじかーと衝撃を受けながらも 一汁三菜のくびきから解かれたように感じる海外在住日本人とリアクションがまったく同じで少し笑っちゃいました。
ちょっと試してみたくなったみなさまのために、アメリカンな食事を1週間試した日本のYouTuberの動画も貼っておきますね。中国でバズってるのはもっとヘルスコンシャスなランチなので若干ズレがありますが、だいたいのイメージは湧くかと思います。