ミシュラン一つ星シェフで人気フレンチレストラン「sio」オーナー・鳥羽周作氏との不倫を認め無期限謹慎中の女優・広末涼子。その広末の夫でキャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏は18日、緊急会見を開き注目を浴びたが、キャンドル氏自身も広末と結婚後に不倫していたと26日付「週刊女性PRIME」記事が報じている。さらに同記事では、キャンドル氏から暴行を受けていたと同氏の会社の元スタッフが証言している。先日の会見後は「聖人夫」とも持てはやされていたキャンドル氏とは、どのような人物なのか――。
今月7日に第一報が報じられてから2週間以上が経過しているが、いまだに騒動が冷めやらない広末と鳥羽氏の熱愛。14日に2人はそれぞれ自身のSNS上で事実を認めて謝罪したが、2人が継続的にかわしていた交換日記形式のラブレターの内容まで公開され、22日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では広末自身が単独インタビューに応じて、所属事務所への批判を展開するという異例の事態に。さらに、広末の夫でキャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏は18日、緊急会見を開き、過去にも広末が不倫していたことを明かし、
「相手方と示談した話ですので、詳しくは話しませんが、過去にそういう(不倫相手との)LINEを見て、相手を確認して、彼女にわからないように相手のところに行き、決着をつけたこともありました。でも、もうそういうことをしたくないし、できればとどまってほしいなと思っていました」と告白。さらに、
「(広末は)過度なプレッシャーがかかったりだとか、不条理なことに出くわしたりとかそうなってしまうと、濃い化粧をして派手な格好をして、眠ることができず、常に何かを書いていなければ心が収まらず、誰かに連絡をしたり、豹変してしまうんです。結婚してから何度かそういうことがありました。自分が結婚したからには、もうそんなことはないだろうと思っていましたが、何度かあった際も、事務所は『ひたすら今は我慢するときだ、隠さなければいけない』、家族たちも、彼女が社会的に不条理なことをしていてしまっても黙って見守るしかできない」
と広末について赤裸々に語り、世間に衝撃を与えた。
会見ではこのほかにもキャンドル氏は、
「妻、広末涼子が育児放棄をしたことは、今まで1度もありません。私にとっても良き妻ですし、何より子どもたちにとって最高の母であり、家族や親戚のなかでも、もっともがんばる素敵な女性です」
「何よりも自分の幸せは、自分の子供たちと自分の妻がいる家が一番幸せです。だからいろいろ謝りますから、ものを言えない子供たちの今を、相手方の家族や関係者の今を、これ以上追求しないでください。お願いします」
「今、自分や相手の子供たちは、自分と自分の妻のせいで、妻の不倫相手のせいで、とんでもない被害者になっています。皆さんだけのせいとは思いません。自分がもっと早く彼女を止めていればよかった。もっと早く鳥羽氏の自宅に行っていればよかった。メディアよりも先に止めることができていれば、こんなことにはならなかった。自分にも責任があります」
などと、広末や自身の子どもたちのことを第一に思う言葉や、自身を責める言葉を涙ながらに口に。その真摯な姿に世間からは多くの同情と理解の声が寄せられている。
キャンドル氏とはどのような人物なのか。取材する週刊誌記者はいう。
「1974年生まれで現在49歳、出身地である長野県の高校を卒業後は東京でフリーターのような生活を送っていたが、20代の頃にはキャンドルを使ったアーティストとしての活動や被災地の復興支援活動を始め、30歳を過ぎた頃に自身の会社を設立。36歳のときに広末と結婚している。金銭的には広末に頼るヒモ状態の生活を送っているとの報道もみられるが、自ら創作を手掛けるキャンドルなどの販売ビジネスは順調で、加えてイベント出演などの仕事もあり、年収は数千万円におよぶとみられる。もっとも、広末と結婚前には別の有名女優と交際していたという話もあり、経歴や人物像はいまだに謎に包まれた部分が多い」
キャンドル氏からうかがえる「反動形成」のメカニズム
そんなキャンドル氏の隠された一面が明かされた今回の「週刊女性」による不倫・暴行報道。もし事実であれば、18日の会見でみせた聖人ぶりとは別の顔を持っていることになるが、各種報道から垣間見える同氏のパーソナリティーについて精神科医の片田珠美は次のように解説する。
「女優の広末涼子さんの夫であるキャンドル・ジュン氏の元事務所スタッフの男性が、キャンドル氏から暴行を受けたことがあり、この男性の現在の妻がかつてキャンドル氏と不倫関係にあったと『週刊女性PRIME』で告発しました。
たとえ事実だとしても、私はあまり驚きません。なぜかといえば、自分が実際に不倫していたり不倫願望を抱いたりしていて、やましいところがある人ほど、配偶者の同じ<悪>に敏感になり、少しでも同じ<悪>を察知すると激しく攻撃するからです。ですから、不倫を繰り返していた夫が、妻の不貞行為を疑って興信所に浮気調査を依頼したものの、シロだったので、『調査がいい加減』と激怒したという話も聞きます。
これは、2つの理由によります。まず、不倫という<悪>を実行していたり、それに対する願望が強かったりする人は、自分を基準に考えますので、他人も同じような<悪>を抱えているはずと思い込みやすいのです。
また、配偶者の不倫という<悪>を徹底的に攻撃することによって、自分にはそんな<悪>がないかのようにふるまうこともできます。ですから、配偶者に不倫の実態がなくても、自身の内なる<悪>を投影して、激しく責める人もいます。
キャンドル氏が会見で “聖人”ぶりを示したのも、自身の内に秘めていた性衝動や攻撃衝動に気づかれないように『反動形成』のメカニズムが働いたからでしょう。『反動形成』は、自分にとって許されない衝動を周囲に察知されないように、それとは真逆の態度を取る防衛機制を指します。こういうことが自然にできたのも、今回告発した元事務所スタッフの指摘通りキャンドル氏が『頭がいい』からだと思います。
広末さんの不倫相手として、俳優の佐藤健と舞台俳優の成河(ソンハ)の名前が先週発売の『週刊文春』(文藝春秋)に掲載されました。この報道を見て、広末さんが『ニンフォマニア( nymphomania )』である疑いを抱かずにはいられませんでした。『ニンフォマニア』は『女子色情症』と訳されることが多く、女性の異常な性欲亢進を指す医学用語です。その語源は、ギリシャ神話に登場する好色なニンフに由来し、文字通り自身の性衝動をなかなか抑えられず、どんな代償を払っても性的満足を得ようとします。
広末さんの結婚前の奔放な男性遍歴、そして結婚後も繰り返された不倫を振り返ると、『ニンフォマニア』である可能性は決して否定できません。ただ、今回の鳥羽周作シェフとの不倫の背景には、長い結婚生活で夫が偽善者であることに気づいた広末さんの苦悩も潜んでいるように見えます。私の見立てが正しければ、問題の根は深く、再構築は難しそうです」
(文=Business Journal編集部、協力=片田珠美/精神科医)