SCENTMATIC株式会社は2019年に設立以降、五感の中でも最も未知な領域であった「嗅覚」に着目し、香りを言語化するAIツール「KAORIUM(カオリウム)」を開発してきた。また、株式会社伊藤園は、千葉大学の研究室と製品開発について共同研究を重ねている。2023年6月8日(木)、千葉大学 西千葉キャンパスにて、伊藤園と千葉大学の研究室とによる共同研究のプロジェクトに参加する形で、「香り」についての講義プロジェクトが実施された。
■創造力を活性化させる「香り」の授業 – SCENTMATIC
セントマティックは、新たに教育分野での取り組みを進めている。通常の講義では扱いにくかった“香り”と“教育”を結びつけることで、“学生の嗅覚を刺激して創造力を活性化させる”ことができ、通常の授業内では出てこないような感性にあふれた発想が生まれるとの考えだ。今回、千葉大学 西千葉キャンパスにて、「香り」についての講義プロジェクトを実施した。
人間には、味覚・聴覚・視覚・触覚・嗅覚の五感があり、「香り」は五感のひとつだ。
授業は、目の前にある伊藤園のお茶を試飲することから始まった。まずは、お茶をひと口飲んで、お茶の香りを感じて、そこから想像されることを書き出した。どんな感じがするか、どんな景色を思い浮かべるか、どこかで嗅いだことがあるか、どんな季節か、どんな天気か、朝か、夜か、より具体的にしていく。
香りを、色でたとえると、音でたとえると、生き物でたとえると、どういう風に表現できるか。同じ種類のお茶でも、人それぞれ、感じ方が大きく異なった。
次に、好きな言葉を選んで、「香り」の物語を作ることになった。
授業の最後には、各テーブルからひとりずつ代表を出して、成果を発表した。
どの学生の成果もよくまとめられていた。「香り」について、より理解を深めることができただろう。
■「ほうじ茶」を作る体験授業 – 伊藤園
引き続き、株式会社伊藤園 マーケティング本部 矢野弘子氏による「ほうじ茶」を作る体験授業があった。
お茶には、摘み採った順番により、一番茶(新茶)・二番茶・三番茶(ホーム茶)と呼び名が異なる。多ければ、1年で4~5回、葉を摘むことができる。
一番茶は、その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶であり、もっともうまみ成分が多く、高級なお茶とされている。二番茶・三番茶とあとから収穫されるほど葉が固くなり、渋みや雑味が増してくる傾向にある。こうしたお茶は、味が落ちてくるので、ほうじ茶などに加工される。一番茶は1,000円ぐらい、三番茶は300円ぐらいで販売されている。
矢野氏によれば、古いお茶でも火を通せば美味しく飲めるとのこと。フライパンで火を入れだけで、香りが良くなり、色も茶色に変化する。ちなみに、お茶はツバキ科の植物「チャノキ」であり、中国種とアッサム種の2種類に大別される。日本で栽培されているチャノキは中国種であり、葉は薄く、丸みを帯びている。
お茶には、カテキンという成分があり、これが渋みの元となっている。昔は、畳を掃除するのに、出がらしのお茶っ葉を灰汁抜きして、畳に撒いて掃除をしたそうだ。
短い時間だったが、ほうじ茶作りを通して、お茶に関する様々な知識を身に着けることができた。
株式会社伊藤園 マーケティング本部 矢野弘子氏による「ほうじ茶」を作る体験授業
YouTube:https://youtu.be/2zKUyxoSIIg
■「千葉大学 ×伊藤園×香りの超感覚体験」のコメント動画
千葉大学 融合理工学府 デザインコース デザインマネージメント研究室 渡邉 慎二教授が語る!千葉大学 ×伊藤園×香りの超感覚体験の授業
YouTube:https://youtu.be/0C9ZPtLgq30
伊藤園 マーケティング本部 小口翔平氏が語る!千葉大学 ×伊藤園×香りの超感覚体験を通じて、若い世代に伝えたいことと、今後の展開
YouTube:https://youtu.be/E41wi-qMGc0
セントマティック株式会社 取締役 渡辺 晋氏が語る!千葉大学 ×伊藤園×香りの超感覚体験での狙いと、今後の活動
YouTube:https://youtu.be/N-IQfFtQl5k
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