サントリー食品インターナショナルは6月23日、デンソーと協働し、回収ステーションで集められた使用済みペットボトルを原料として、新たなペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始したと発表した。
同取り組みでは、デンソーの「先進モノづくり創出部」がオリジナルで制作した回収ステーションに集められたペットボトルを活用。
ペットボトルの本体、キャップ、ラベルの3分別排出と、足踏み圧縮器による「つぶす」までの作業を工場のライン作業のようにスムーズな流れで行えるという。
回収したペットボトルについては、特例子会社であるデンソーブラッサムにて洗浄。分別をさらに徹底した上で、リサイクル事業社の工程へ回され、同社の飲料用ペットボトル容器として再生・使用するボトルtoボトルの水平リサイクルを実施する。
同社グループでは、2012年に国内清涼飲料業界で初めてリサイクル素材100%のペットボトルを導入。さらには、従来よりもCO2排出量を低減する世界初の「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発するなど、積極的に水平リサイクルを実用化・推進してきた。
また、2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは、植物由来素材のみを使用。化石由来原料の新規使用をゼロにする「ペットボトルの100%サステナブル化」の目標達成と、持続可能な社会の実現に向け、引き続き活動を推進していくとしている。