[ブックレビュー]猛獣使いの異名を持つ著者が語る極意–「超ファシリテーション力」

CNET Japan

 今回は、グロービス経営大学院とフライヤー主催による「読者が選ぶビジネス書グランプリ」で、2022年、ビジネス実務部門賞を獲得した「超ファシリテーション力」を紹介する。

 本書の著者は、インターネットテレビ局「ABEMA」に約20あるチャンネルの1つ「Abema News」内で、平日夜の看板番組となっている「Abema Prime(通称:アベプラ)」の進行を務める平石直之氏である。個性の強い出演者たちを巧みにまとめ上げるさまから“アベプラの猛獣使い”と称され、その場を仕切るファシリテーション力に定評がある。

 本書は、そんな“猛獣使い”がファシリテーションの極意を余すことなく記した1冊だ。読めば、ファシリテーターの心得から、会議前の準備の仕方、困ったときに役立つキーフレーズまでを知ることができる。

 著者はファシリテーターを「円滑なコミュニケーションを促す人」と定義している。そして、ファシリテーション力を高めるためには、「準備力」「聞く力」「場を作る力」の3つの力をつける必要があるという。本書の構成は、多くのファシリテーターが抱える疑問や“あるある”な困りごとを取り上げ、著者が豊富な経験から導き出した対応策を教えてくれる形式となっている。自身の抱える悩みに対する回答から読み始めることもできるため、誰でも気軽に手を伸ばしやすく、3つの力を自然と鍛えられるだろう。

 重要な会議のファシリテーターに任命された方はもちろん、進行に慣れている方にも、ぜひ読んでほしい。 “猛獣使い”のメソッドを学べば、グループ活動がより円滑なものになるはずだ。

 読者が選ぶビジネス書グランプリは、「読者こそがビジネス書を評価する人であるべきだ」という信念のもと、フライヤーとグロービス経営大学院が毎年開催しているイベント。2月の結果発表後、2022年は全国約1300店舗の書店にて、受賞作品のフェアが開催される。

今回ご紹介した「超ファシリテーション力」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。

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