ロイヤルホストの『美味しい英国フェア』を体験して店を出た私は、「やっぱり死ぬほど美味いな」って気持ちでいっぱいだった。小学生みたいなコメントで申し訳ないが、それが率直な感想である。
しかし冷静になって振り返ると、他にも色々あった。「うめええええええ」という激流がすべてを押し流したので自分でも気づきにくくなっているが、たしかに色々あったぞ。というわけで、それらを拾い集めて以下にまとめてみた。
・美味しい英国フェアとは
最初に基本的な情報から触れておくと、ロイヤルホストの『美味しい英国フェア』ではその名の通りイギリスの料理がロイヤルホスト風アレンジで提供される。
イギリス料理の定番・フィッシュ&チップス(1133円)をはじめ、英国風ミートパイのパスティ(583円)や、ケジャリーをイメージしたという英国風フィッシャーマンズカレー(2838円)。
さらに、ステーキにカンバーランドチキンなどがセットになったアンガスサーロインステーキ&チキングリル with コテージパイ(3883円)、イギリスで日曜日に楽しむ習慣があるサンデーローストをイメージしたという英国風ギャザリング・プラッター(3993円)……などなど。
今回、私はフェアのメインっぽい英国風ギャザリング・プラッターを注文。数分後、運ばれてきたプレートを見た私は、食べる前から「美味い」と確信した。
このビジュアルでマズかったら逆に事件であるが、改めて見ると全体的な肉率がエゲつない。手前に陣取るのは、アンガスサーロインステーキにカンバーランドチキン。
奥にある黄色いものはサラダ的なヤツかな? と思ったらコロネーションチキン。パンっぽいものがあるぞ! と思ったらそれはミートパイ(パスティ)だった。
この肉率、少しでも盛りつけをミスると、SNSで「茶色すぎるwww」などとイジられかねないが、さすがロイヤルホスト。めちゃくちゃ上品な一皿に仕上げている印象だ。
で、それぞれの味は「見た目の通り」というのがもっとも手っ取り早いように思うのだが、唯一「えっ!」となったのが、主役とも言えるアンガスサーロインステーキである。
実物画像を見た段階でお察しの人もいるだろうが、ステーキというよりローストビーフっぽいのだ。イギリスといえばローストビーフだから英国フェアにはピッタリではあるものの、肉汁したたるステーキをイメージしていると「思ってたのと違う」となる人だっているかも。
しかも、メニュー写真を見ただけだと “ザ・ステーキ” をイメージしかち。実際に「アンガスサーロインステーキ」と書かれているしステーキに間違いないが、ステーキとローストビーフの中間みたいだな……と思った次第。
いちおう言っておくと、味は最高に美味い。そして柔らかい。赤み肉の旨味を味わいたい人には、特にオススメだ。
・ズルい
あともう1つ言うとしたら、ロイヤルホストはズルいな〜(褒め言葉)ってこと。なにせ『美味しい英国フェア』である。イギリスといえばパブ。パブといえばもちろんアルコール。
客からすると「英国フェア? じゃあせっかくだしビールくらい……」ってなりがちなので、ロイヤルホスト的にはアルコールを売る絶好期到来である。
実際、フェアの料理はビールに合うものが多い上に、スコットランド発のビール「パンクIPA(638円)」はここぞとばかりに目に入りやすいところに掲載されている。
この状況でビールをスルーできる人なんているのだろうか? しかも、これからますます暑くなるというのに……。なお、この『美味しい英国フェア』は2023年9月下旬までを予定しているらしい。
時期といい、内容といい、絶対にビールを売るためのフェアだろ! ロイヤルホスト、策士すぎるぞ!! ……と思わずにはいられなかった。
──こんなところだろうか。「死ぬほど美味い」ってこと以上に伝えたいと思ったことは。
特に肉に関しては、値段がお高いだけに「好みと違う」となったらただただ悲しい。よって、脂がしたたる系のステーキじゃないってことは、頭の片隅に置いておくといいかも。
あと、ロイヤルホストがビールを売ろうとしているとしか思えない点に関しては……もう諦めろ! 変に我慢するより普通に飲め!!
──以上、これで『美味しい英国フェア』の報告を終わる。解散!
参考リンク:ロイヤルホスト「美味しい英国フェア(PDF)」、PR TIMES
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.