「文章の書き方に迷う必要はない」というアドバイス

GIGAZINE
2023年06月20日 07時00分
メモ



小説やエッセイ、論文やレポートなどを書く場合に、「どのように書けばいいか分からない」と悩んでしまった経験のある人は多いはず。そのような文章の書き方に対する悩みへのアドバイスを、カリフォルニア大学バークレー校の准教授で作家でもあるグレース・レイベリー氏が語っています。

Grace E. Lavery: You Already Write How You Write, Just Give In. ‹ Literary Hub
https://lithub.com/grace-e-lavery-you-already-write-how-you-write-just-give-in/


創作やライティングに取り組んでいると、突然のスランプに陥って全く次の言葉が出てこなくなったり、そもそも最初にどのような形式で書いていけばいいのか正しいやり方が分からなくなったりと、大きな悩みやネガティブな思考にぶつかってしまうことがあります。また、やるべきことなのに先延ばしにしてしまうケースは、自己肯定感の低下やマイナスの思考・感情が影響する脳のパニック状態だと研究では示されています。

ダメだと分かっていてもやるべきことを先延ばしにしてしまう理由とは? – GIGAZINE


レイベリー氏も、書くべきことを明確にしてから12か月を何も書かずに過ごし、毎日のように罪悪感や不安感、閉塞(へいそく)感を覚えていた経験を話しています。結果としてレイベリー氏は、ビールと抗不安剤を大量に摂取し、72時間眠れずに過ごしながら1万字以上の文章を仕上げた経験もあるそうです。

レイベリー氏は自分を「アルコール依存症の作家」と自称しており、酔っていない状態で文章を書いた経験がほとんどないほど、執筆と酒が一緒にあったとのこと。しかし、レイベリー氏は文章の中では自分が酒に依存していることや不安を抱いていることを表しておらず、「自分を賢く見せるために、いくつかのウソをついたように感じました。そのエッセイは賞を受賞しましたが、私は恥ずかしく思い、流通から回収してほしかった」と述べています。


レイベリー氏は執筆に向かう姿勢について、「世界で最も賢い人々である大学院生に書き方を教えることで私が学んだことは、書くことは確かに病的だが、その病理は症状ではなく、それを治療しようとする試みに宿るということです」と表現しています。また、「どうやって書けば良いの?」と聞かれた際のアドバイスとして、「どうやって書くべきかという正解は、あなたがすでに書いている方法にあります。自分の書き方を正そうとするのはやめましょう」と答えています。総じてレイベリー氏は、自己を放棄して自由な書き方を得ようとするのではなく、自分の至福を見つけて、優れた文章の形式があるという幻想を放棄することが重要だと強調しています。

レイベリー氏は最後に、書くことに対する4つのアドバイスをまとめています。まず1つ目は、「ただ自分の仕事をすること」で、書けないときは読んだり他のことをしたりと、無理をしないことが大事だと強調しています。2つ目は「自分の書き方に正直になること」で、自分の文章に嫌悪感を持ってしまう人は想像以上に多いため、自分の書き方を確立した人が、しっかり自信を持っていくことが大事だとしています。3つ目は「後で編集するという前提の考え方は避ける」というもので、編集して改善すること自体は良いことですが、あくまで書いている時の自分自身の感覚が最善であり、後から編集して悪化させるようなことはあってはいけません。


4つ目のアドバイスに、レイベリー氏は「研究よりも作品を先取りしすぎてはいけません」と述べています。文章を書くことは手段であり、出力される結果でしかないため、文章の書き方に悩むあまりに伝えるべき内容やテーマを見失うことがないように注意が必要です。

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2023年06月20日 07時00分00秒 in メモ, Posted by log1e_dh

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