イーロン・マスクがApp Storeの手数料を「インターネットにおける事実上のグローバル税」と批判

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電気自動車企業のテスラや宇宙開発企業のSpaceXの創設者であり、2021年1月にはAmazonのジェフ・ベゾス氏を抜いて世界一の富豪となったイーロン・マスク氏が、Appleの運営するアプリストアであるApp Storeが配信アプリから徴収する手数料について、「インターネットにおける事実上のグローバル税」と言及しました。

Elon Musk calls App Store fees a ‘de facto global tax on the internet,’ sides with Epic Games – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/07/30/elon-musk-calls-app-store-fees-a-de-facto-global-tax-on-the-internet-sides-with-epic-games/

AppleはiPhoneやiPadなどで使えるアプリをインストールするためのアプリストアとしてApp Storeを運営しています。App Storeではサードパーティーのアプリ開発者もアプリを配信することが可能ですが、手数料として売上の30%をAppleに支払う必要があります。

この手数料が高すぎるとして、Epic GamesはAppleを提訴しており、現地時間の2021年5月3日にはトライアル(対審)がスタート。AppleおよびEpic Gamesの幹部が法廷に出頭し発言を行っています。

Apple対Epic Games訴訟の対審がスタート、ティム・スウィーニーCEOも発言 – GIGAZINE


また、App Storeの手数料問題については、アメリカEU日本の規制当局も独占禁止法に違反していないかの調査を進めています。

このApp Storeの手数料問題について、マスク氏が突如「AppleのApp Storeが徴収する手数料は、インターネットに対する事実上のグローバル税です。Epic Gamesは正しいです」とツイートし、Appleの徴収する手数料は不当だとして訴えを起こしたEpic Gamesを擁護する姿勢をみせました。


なお、Epic GamesはApp Storeが徴収する30%の手数料は「iOSにとって不可欠なものとなっている」と主張しています。一方で、Appleは「フォートナイトからの手数料はApp Storeの総収益の10%に満たない」と主張していますが、AppleはApp Storeからフォートナイトを追放するまで同アプリから最低でも1億ドル(約110億円)の手数料を徴収していたことも明らかになっています。

Appleは「フォートナイト」をApp Storeから追い出すまでに最低でも100億円以上を稼いだと判明 – GIGAZINE


なお、記事作成時点ではAppleとEpic Gamesの訴訟に判決は下されていません。

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