テレワーク中の電気代が高い!! 電気を使わない冷却グッズを試してみた 【テレワークグッズ・ミニレビュー 第76回】

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24℃と18℃で凍るネッククーラーを試してみた

 今年は例年よりも暑くなるのが早かった。最近は関東も梅雨入りしてちょっとは落ち着いたかにも見えるが、雨だと雨で窓も開けられないので、PCの排熱もあって仕事部屋は地味に暑くなる。とはいえ電気代も高騰の折り、できるだけエアコンを使わずに涼をとる方法を考えたい。

 でもってなにか良いものはないものかと探してみた。すぐに見つかるのは首にかける扇風機や、ベルチェ素子などによって首を冷やす類の製品だ。

 ただ、こうした製品はバッテリーを内蔵していて、そうすると処分するときに困る。JBRCに加入しているメーカーや、あるいは自社回収をしている企業の製品以外だと、処分の方法がないからだ。もちろん国内ブランドで、そうした問題がない製品もあったが、今度は価格が高い。電気代を安く抑えたいのにそのために何万円もかけていては意味がない

 そんな中、ネッククーラーとかクールリングなどと呼ばれる製品を発見した。

 いや、「発見した」などと書いたが、世の中的にはすでに結構有名なものなのかもしれない。家で付けていたら、スマホさえ持たない義父から「オレもそれ持ってる」と言われて驚かされた。

 まぁ筆者以外の知らない人のために説明しておくと、首に巻ける保冷剤のようなもの。ただし、中身はPCMと呼ばれる素材が入っていて、製品にもよるが一般的なタイプだと28℃で自然凍結するそうで、保冷剤のようにキンキンに冷たくするのではなく、冷水なんかでも凍ってほんのり涼しくできるものらしい。PCM素材は、弊誌で先日紹介した「モバピタッCool スマホ冷却パッド」でも使われているものだ。

 Amazonで調べてみると似たような製品がたくさん見つかって、どれを選べばいいのか決め手がない。ただ、勝手な印象として、28℃は温度高すぎじゃないか? という気がしていて、いろいろと見ていると「2023年最新版」として24℃凍結をうたった製品が見つけられた。さらに探すと、18℃凍結などという製品も見つかる。

 どうせなら凍結温度の違いを試してみようと、Genki Laboというブランドの24℃凍結タイプと、18℃以下で自然凍結するというCORRSの製品を選んでみた。2つ持っていれば交互に冷やすこともできるし無駄にはならないはずだ。

凍結温度が低い方が冷たい!! だがしかし……

左がCORRSの18℃凍結タイプ、右がGenki Laboの24℃凍結タイプ。どちらもLサイズだがCORRSのほうがチューブ自体が細い

 ということで届いた製品を見てみる。すると、意外なことにCORRSのクールネックバンドのほうは細身だった。しかも二層チューブ構造になっていて、中にさらに細いチューブが入っている。

CORRSのほうは、内側にもう1本細いチューブが入っているのが分かる

こちらはGenki Laboの製品。CORRSより太いチューブの中にはPCM。溶けているので気泡が見える

 この日の室温は28℃程度。そのためどちらも中は凍っていない。そこでまずは水道水に入れてみた。おそらく水温は24℃以下にはなりそうなので24℃凍結のGenki Laboのほうは凍るかもしれない。

 ということで水に入れて2時間ぐらい放置してみると、Genki Laboの中の液体の一部がうっすらと白くなっていた。しかし全体的には液体のままだ。一方、18℃凍結のCORRSのほうは予想通り液体のままなのだが、よく見ると内側のチューブが白くなっていて、さわってみると硬い。どうやら内側のチューブには、28℃凍結のPCMが入っているようだ。

水道水につけて2時間放置したところ

CORRSは内側のチューブが凍結して白くなっている。おそらく28℃で凍結するPCMが入っているのだと思われる

Genki Laboのほうは少しだけ凍り始めていた。白くなっている部分が凍っているところ

 このまま放置しても凍りそうにはないので、冷蔵庫に入れてみることにした。庫内温度は7℃。2時間ほどでどちらもしっかりと凍った。といってもコチコチということはなくて、中に雪がつまっているような感じだ。ちょっと力を入れると中でグズグズと崩れる感じで曲げられるので、広げて首に装着可能だ。

7℃の冷蔵庫で凍結させた状態。白くなっているのが凍結している証拠

 まずはGenki Laboから試してみる。これは首の太さなどによるだろうが、Lサイズでもちょっとだけきつく感じる。我慢できないようなものではないが、ちょうど頸動脈の辺りを軽く圧迫され続けている感じが気になる。

 ただ、これは最初だけだった。30分もすると、首と触れている部分が溶けはじめてきて、柔らかくなってくるので、徐々に圧迫感はなくなってきた。溶け始めると言っても首に触れている部分だけで、他の部分は真っ白で、まだまだ使えそうだ。

 冷たさについては、冷蔵庫から出したばかりの最初こそ結構冷たかったが、全体的にみればとても冷たいということはなく、ほんのり冷たい、ぐらいの印象だ。そしてそれがずっと続く。先ほど溶け始めたと言ったが、それも外してみて初めて気がついたほどで、温度の変化は少なく、ずっとほんのり冷たい状態が続く。

 装着を始めて4時間ほどでほぼ溶けきった。まだ一部白い部分は残っていたし、ひんやり感もあったが、それまでと比べると明らかに温度は上がっている感じなのでこの辺りが限界だろう。といっても4時間持つというのは結構スゴい!!

 続けてCORRSを付けてみた。こちらのほうが細い分もあってか、頸動脈を圧迫するような感じは少なく感じる。そして、ひんやり感もこちらのほうが強く感じる。といっても「冷たっ」というようなものではなく、ひんやりする、というぐらいだ。重さもCORRSのほうが軽いので、全体的に付けていて違和感が少なく、それでいて涼しいのがCORRSだ。あんまり冷たくない方がいいという人もいるとは思うが、個人的にはCORRSが気に入った。

 ただし、溶けるのが早い。1時間を過ぎた時点で外側のチューブはほとんど溶けてしまい、内側のチューブだけが凍っている形になった。ただし冷たさについてはまだ続いていて、1時間と30分ぐらいは快適に使うことができた。ただし2時間近くなると、内側のチューブはまだ凍っているものの、冷たさとしてはいまひとつで、冷蔵庫で冷やしたくなってくる。

2つの製品の溶け具合を比較

 そこで今度は2つ同時に常温に出してその溶け具合を観察してみることにした。テスト開始時の室温は約27℃なので、身につけているよりは溶けにくいはずだ。

 1時間経過した時点でCORRSのほうが少しだけ溶け始めてきて、2時間経つとCORRSの外側はほとんど液体になった。ただしこの時点ではまだCORRSのほうが冷たく、そして表面が結露している。3時間経過後もまだ内側のチューブは白いままだったが、結露もなくなり、さわった感じもGenki Laboのほうが冷たい感じだ。

 一方のGenki Laboは最初から最後まで結露することはなかった。2時間経ってもコチコチで、4時間経ってやっと柔らかくなってきた。ただ、夜になって室温も下がってきたこともあって、結局朝まで完全に液体になることはなかった。

室温で1時間放置したところ。左のCORRSはすでに少し溶け始め、青っぽくなっている

2時間経過後。CORRSは外側のチューブはほとんど溶けきった。右のGenki Laboのほうはほとんど変化がない。ただしこの時点で触った感じではCORRSのほうが冷たい

2時間経過時点の両製品にティッシュペーパーを貼り付けてみた。左側のCORRSは全体的にうっすら結露しているがGenki Laboはまったく結露がない

3時間経過。この時点ではCORRSの冷たさはかなり減っていてGenki Laboのほうが冷たく感じる

4時間経過。CORRSの内側のチューブはまだ凍っているが、冷たさはほとんどない。Genki Laboの冷たさはほとんど変化しておらず、よく見ると中がうっすら溶け始めている

Genki Laboも少しずつ溶け始めているようで、指で押すと変形するぐらい柔らかくなっていた

 ということで、凍結温度の違いはやはり冷たさの違いとして現れることが分かった。同時に凍結温度が低いほど溶けやすく、長時間の使用には向かないようだ。

 Genki Laboは従来の28℃凍結タイプより涼しさをアップしつつ、持続時間もバランスさせたタイプ。28℃タイプで冷たさが足りないと感じている人にはオススメだ。

 一方のCORRSは二層チューブで、外側には18℃凍結の素材、内側には(たぶん)28℃凍結の素材があることで、冷たさと持続時間のいいとこ取りを狙った製品と言えるだろう。

 ただし、実際に使っているとCORRSが快適なのは1時間30分ほど。一方でGenki Laboのほうは4時間程度ほんのりとした冷たさが続くので、その差は大きい。

 最初は冷たいCORRSがオススメ! と思っていたのだが、長く使っていると、いつまでも冷たさが続くGenki Laboのほうが使い勝手がよく感じてくる。ただし、どちらの製品もこれだけでまったくエアコンいらずかと言うと、そこまでではないかなという印象。ただ、エアコンの設定温度を高くしたり、あるいは一度部屋を冷やしたあとは、エアコンをオフにしておいても結構長く快適でいられるという感じだ。電気代もさることながら、長時間エアコンに当たっていると疲れるので、そういう点でも満足している。

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