「Damus」のiOSアプリが、App Storeから追放される危機に瀕していたことが明らかになった。
Damusは、Twitter元CEOであるジャック・ドーシー氏の支援を受けて開発されている分散型SNS「Nostr」のクライアントアプリの1つで、TwitterライクなUIが特徴。今年1月にApp Storeに登場して以来、人気を博していたこのDamusだが、雲行きが怪しくなった原因は、同アプリが搭載するビットコインの送信機能「zap」。この機能はいわゆる“投げ銭”に近いシステムなのだが、Appleは将来的にコンテンツ制作者が販売に利用しかねないとして、アプリ内課金のガイドラインに準拠するアップデートを14日以内に行わなければDamusをApp Storeから削除すると警告。Damusはこれに反論し、Apple側との話し合いが行われた模様だ。その後、Damusは「これは“デジタルコンテンツ”の販売とみなされるため、Damusは投稿へのzapボタンを削除する必要があり、プロフィール上のzapのみが許可される。これによってDamusはひどく不自由になるが、少なくともzapは行える」と報告している。
「Bluesky」をはじめ、複数登場しているTwitterライクなSNSアプリの中でも有望株の1つだったDamus、今後どのような展開を迎えるのか予断を許さない。