瑞起は6月7日、「X68000 Z」シリーズの最新モデル「X68000 Z PRODUCT EDITION BLACK MODEL」を9月28日に発売すると発表した。6月8日0時00分より、Amazonの瑞起ショップにて予約開始する。
「X68000」は、シャープが1987年に発売したパーソナルコンピュータ。マンハッタンシェイプといった独特のフォルムに加え、当時の家庭用では最高水準となる高度なグラフィック機能やオーディオ機能を備えていた。
また、各機能の性能の高さから「パーソナルワークステーション」とも呼ばれ、アーケードゲームを本体に移植できるほか、ユーザーがゲームなどを独自に製作できる環境を提供。同シリーズは高い人気が続き、1993年発売の最終モデルまで、多くのモデルが発売されていた。
同商品は、「X68000」のリメイク版として、2022年に購入型クラウドファンディングで提供した「X68000 Z LIMITED EDITION EARLY ACCESS KIT」の製品版。前モデルと比較して、より「X68000」の実機に近い遊びを実現するという。
ハード面では、級感のあるブラックカラーを採用。マウスのサイドボタンは、左右1ボタンずつの当時の仕様を再現した。サイズは、約幅65×奥行き114×高さ151?。重量は、約600g。
また、「X68000 Z」専用コントローラーとして、連射機能がある「JOYCARD」を新たに開発したという。
商品ラインナップは、「スターターパック」(税込2万9535円)、「ベーシックパック」(税込6万5780円)、「コンプリートパック」(税込8万7780円)の3種類。
スターターパックは、本体にゲームソフトの「グラディウス」と専用コントローラー「JOYCARD」をセット。
ベーシックパックでは、スターターパックの内容に、キーボードとマウスを追加している。
コンプリートパックでは、ベーシックパックの内容に、「X68000モニター」の形状を再現した5インチの「X68000 Z モニター」や、「X68000 Zのテーマ曲CD」、当時のゲームを複数タイトル収録した「ゲームコレクションVol.1」などを追加した。
マウスやキーボードのほか、JOYCARDの単品販売も予定。「ゲームコレクションVol.1」については、コンプリートパックにて先行販売し、後日単品販売を予定する。
加えて、当時の「X68000」ユーザー向けにゲームを提供していたズームのゲームを収録した「ZOOMパック I」も6月7日に予約を開始する(発売は8月8日)。
同社はこれまで、「X68000」の有識者を中心としたHACKER‘S EDITION参加者の協力による成果物の実装、ユーザーフィードバックを積極的に取り入れたアップデート・商品開発を実施してきたという。
今後は、ユーザー同士のコミュニティを活性化することを目的としたコミュニティサイト「Z-CLUB」の運用を通じて、「X68000 Z」シリーズ全体の活性化を図るとともに、さらなる文化の継承と発展を目指していくという。