IDCは、中国のAI市場に関する調査結果を発表した。2022年の市場規模は122億3900万ドル(約1兆6988億円)で、これが2023年には147億5200万ドル(約2兆476億円)へ増えると予測。2026年には、2倍近い264億3600万ドル(約3兆6693億円)まで拡大すると見込む。
AIに対する支出を分野別にみると、ハードウェアがもっとも多く、これにソフトウェアとサービスが続く。2026年の時点で、対ハードウェア支出が全体の56%を占める。ただし、2021年から2026年にかけての年平均成長率(CAGR)は、ソフトウェアが32.0%、サービスが28.5%あるのに対し、ハードウェアは15.1%にとどまる。
2023年と2026年の分野別支出額は、以下と予想している。
ハードウェア
- 2023年:92億3600万ドル(約1兆2810億円)
- 2026年:148億4900万ドル(約2兆610億円)
ソフトウェア
- 2023年:36億4000万ドル(約5052億円)
- 2026年:76億9400万ドル(約1兆679億円)
サービス
- 2023年:18億7700万ドル(約2605億円)
- 2026年:38億9300万ドル(約5400億円)
中国の対AI支出(出典:IDC)
IDCによると、対話型の生成系AI「ChatGPT」が登場して注目を集めた影響で、AIのブームが再び高まった。そのうえで、AIソリューションを提供する側も利用する側も、AIの本質を理解し、用途を考え、実装の可能生を検討し、来るべき変化に備えることが重要としている。