南部そば。なんか見たことも聞いたことあるぞ……。と、過去記事をササッと調べてみたところ、「みちのく 南部そば」なる商品がヒットした。製造者を確認すると、岩手県の戸田久。
そして今回の『岩手南部そば』も戸田久。パッケージの主なカラーも、えんじ色に近い茶色で同じ。なるほど、「戸田久=南部そば」なのだな……なんて納得しつつ、裏パケをチェック。
以前の「みちのく 南部そば」と見比べてみると、原材料、ゆで時間、ともに同じ。ただ違うのは100gあたりのカロリー数。前回「みちのく 南部そば」が350kcalだったのに対し、今回のは347kcal。
……いや、前回のパケとの決定的な表記の違いをひとつ発見! それが……
2割……!
なんて正直なメーカーなんだ……。
とはいえ、私はこの「2割」ということを知らぬまま制作し、試食、その後すぐに評価のメモを残していることも付記しておきたい。※原稿を書いている最中に2割表記に気がついた。
それではさっそく……
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
6分ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
非常によくある「もちもち系」の家そばだ。かつて同じような「南部そば」を「デジャブそば」と評したが、今回もまた「あるある〜」と思うような蕎麦であった。
なんというか、太っている蕎麦なのだ。もしも鰻(うなぎ)に例えるなら、ハイレベルな「外そば」が国産の天然うなぎだとしたら、このデジャブそばは、ブクブクに太った中国産のうなぎみたいな。
決して不味くて食べられないわけではない。だが、やはり、劣ってしまう……みたいなところは正直ある。これに合う蕎麦は何か。う〜ん……。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24