D2Cが支配的ななか、 マーケットプレイス がブランド投資にとって小売チャネルを追い抜く【Glossy+リサーチ】

DIGIDAY

ブランドと小売業者に対して行った2023年第1四半期調査では、ブランドからの投資がもっとも多い販売チャネルで、1位はブランド所有のeコマースプラットフォーム、マーケットプレイスが第2位となった。リテールパートナーが所有するデジタルチャネルと実店舗が並んで3位となっており、どちらも14%となっている。

ブランドは主に自社所有のeコマースサイトに注力している。その他の販売チャネルについては、小売パートナー所有のデジタルプラットフォームよりもマーケットプレイスが多くのブランド投資を獲得していることが、新しい調査結果で明らかになった。

GlossyとModern Retailがブランドと小売業者に対して行った2023年第1四半期調査では、ブランドからの投資がもっとも多い販売チャネルで、マーケットプレイスが第2位となった。1位は、ブランドが所有するeコマースプラットフォームだった。リテールパートナーが所有するデジタルチャネルと実店舗が並んで3位となっており、どちらも14%の回答者が選んでいる。

今後1年間で販売チャネルへの投資をどこに集中させるかという質問に対しては、48%のブランドと小売業者が自社のeコマースサイトと回答している。顧客との直接的なつながりがより優先されるようになるにつれ、ブランドは顧客のeコマース売上を獲得するためにオンライン機能を強化している。

その一環として、YSLボーテ(YSL Beauty)は、顧客をeコマースサイトに誘導することをNFT戦略の中心的な要素に据えている。1月にローンチした最新の香水オピウム(Opium)のNFTを購入した顧客は、購入時に物理的ギフトとデジタルのギフトを受け取ったが、これはブランドのウェブサイトを通じて香水のオピウムを購入した場合のみだった。

「ブランドは自社サイトであれば、ほかのチャネルでは同じレベルを達成するのが難しい、深みのある豊かなストーリーテリングとともに、ほかのどの場所よりもブランドの理念をうまく伝えられるような魅力的なライフスタイルと組み合わせて、製品とデザイナーの意図を紹介することができる」と述べたのは、AIによるファッションディスカバリープラットフォーム、ショップトゥルー(Shoptrue)の共同創業者でCEOのロムニー・エヴァンズ氏だ。

各ブランドが現在行っている投資の重要な焦点は、オンラインショッピングの体験をできる限りシームレスにすることだ。「可能な限りショッピング体験から摩擦を取り除く機会はまだたくさんある」とエヴァンズ氏は言う。たとえばショップトゥルーは、パーソナルサイジングデータを活用し、買い物客の推奨サイズで売り切れのアイテムをフィルタリングして取り除くことで摩擦をなくすことに取り組んでいる。

調査結果によると、回答者の15%が、オンラインマーケットプレイスがもっとも高い販売チャネル投資額を占めると回答している。マーケットインテリジェンスプラットフォームのパイプキャンディ(PipeCandy)によると、2022年の米国におけるeコマースファッションマーケットプレイスのトップはAmazonで、1カ月のユニークビジター数は8600万人を超える。ウォルマート(Walmart)の訪問者数は1500万人以上、メイシーズ(Macy’s)は500万人以上、ノードストローム(Nordstrom)は400万人以上だ。

「マーケットプレイスは、ファッションを含む主要なeコマースバーティカルで独自の重要な役割を果たしており、eコマース全体の販売量の約67%を牽引している」とエヴァンズ氏は指摘した。「非常に優れたマーケットプレイスは、買い物客が膨大な在庫を効率的に切り分け、もっとも満足できそうな商品を見つけられるよう、体験をパーソナライズする方法を見い出している」。マーケティング会社のイプシロン(Epsilon)によると、消費者の80%が体験がパーソナライズされていれば購入する可能性が高いと回答している。

ブランドのマーケティング投資もデジタルプラットフォームに集中しており、GlossyとModern Retailの調査では回答者の73%がオンラインマーケティングがマーケティング投資のほとんどを受け取っていると答えている。これは、オフラインのマーケティングが16%であることと比較している。

[原文:Glossy+ Research: As DTC dominates, marketplaces edge out retailer channels for brand investment]

ZOFIA ZWIEGLINSKA(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)


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