私はインドカレーが割と好きだ。なので時々食べるのだが、どうも店によって辛さの基準がまちまちな気がしてならない。
あるところは中辛でも凄く辛く、あるところは中辛でもあまり辛くないなど、ムラがあるように思うのだ。
インドカレーの辛さの基準が分からない
今や一つの駅に一店舗はあるのではないかというくらいに増え、すっかり身近な存在となったインドカレー屋。
これほど多いのだから出店のノウハウがマニュアル化され、レシピなどもある程度は共有されているものかと思っていた。
どの店も同じ容器を使用しているということは、それを供給している業者が同じということだろう。インドカレー屋を繋ぐ存在がうっすら感じ取れるというものである。
なのでカレーの味や辛さも大体の基準が作られているものかと思いきや、前述の通り店によってまちまちで、同じ「中辛」でも辛さが全然違ったりする。
実際どれほど差があるものなのか、複数の店舗のカレーをデリバリーで頼んで一度に食べ比べ、辛さの基準を見極めたいと思う。
なお、カレーはどの店にも必ずある「チキンカレー」で統一し、それぞれ「普通」と「中辛」にあたる辛さのものを選んだ。
辛さの評価基準は以下の通りである。
- ★☆☆☆☆:辛さをほとんど感じない
- ★★☆☆☆:唇がヒリヒリする
- ★★★☆☆:舌がビリビリする
- ★★★★☆:じんわり汗ばむ
- ★★★★★:汗が流れ出る
さてはて、店によってどれほどの違いがあるものなのか、早速食べ比べてみようではないか。
藤沢市長後「ニューカトマンズキッチン」
私は神奈川県の中央部に位置する綾瀬市の南部に住んでいるので、今回食べ比べるお店もその近隣のものである。
まず一軒目は小田急江ノ島線長後駅の東口にある「ニューカトマンズキッチン」だ。ネパールの首都「カトマンズ」を名に冠している通り、ネパール系のお店なのだろう。
このお店のデリバリーで選べる辛さは「甘口 Mild」「普通 Normal」「中辛 Little Hot」「辛口 Hot」「激辛 Very Hot」の5種類。このうち「普通」と「中辛」を選んだ。
実をいうと、私がインドカレーを食べる頻度が最も高いのがこのお店である。なので一番馴染みのある味であり、私の中のインドカレーといえばこれなのだ。とはいえ普段は「中辛」を頼むので、「普通」を食べるのは初めてである。
様々な香辛料を使っているようで、なかなかにスパイシーで複雑な味わいだ。辛さは多少感じるものの、やはり少々物足りない。私としては、もう少し辛い方が好みである。
「普通」の辛さ:★★☆☆☆
うん、やはりこの味だ。しっかりとした辛さがピリッときて、額に汗がじんわりにじむ。舌にもビリビリきているが、汗があふれ出るほどではなく、心地よい辛さである。
「中辛」の辛さ:★★★★☆