ヨーロッパに行くことになり、グルメを食べ尽くすぞ!と意気込んでいたのだが、いきなりコーヒー1杯が1500円の店に遭遇。円安の風を思い切り感じ、ほとんどスーパーのお惣菜で簡単に食事を済ませる日々を送っていた。
たまには外食もしたいなぁと思っていたところ、海外で勝手に食べ放題するという夢のような企画が舞い込んできたのだ。ワクワクしながら胃袋と財布のストッパーを解除し、チェコの伝説のカフェに繰り出した。
伝説のカフェに行く
チェコでは気になっているカフェがあった。
涙が出るほど美しいらしい。ちょっと心配になるほどハードルが上がりまくっているこのカフェが、一体どんなお店なのか見てみたかったのだ。
カヴァールナ・オヴェツニー・ドゥームに行く
ということで、地球の歩き方イチオシの「カヴァールナ・オヴェツニー・ドゥーム」にやってきた。
え?ここカフェだよね?と疑うシャンデリアの多さと天井の高さ。何かの式典が始まりそうな雰囲気だ。
メニューが読めない
さっそく注文しようとメニューを開いた瞬間、「あぁ、これは賭けだな」と思った。
海外のレストランでは、写真が無いと何の食べ物か全然わからない。
この間ドイツで外食したときは、グーグル翻訳で調べて「ぎょうざ」と書いてあったので、頼んでみたらパンだった。文明をつかっても超えられない言語の壁。
とりあえずグーグルで翻訳してみよう……と思っていたのだが、店員さんが注文を取りに来てしまった。無言で立っていて、すごい圧を感じる。どうしよう……!!ちょっと待ってくださいって英語でなんていうんだっけ??
何も言えずにいると、私たちの席に追加で椅子を持ってきて急に座った。
やばい!早く決めなきゃ!と焦ってると、聞きなれた言葉が飛んできた。
「コッチサカナ、コッチニク」
「コレ、マエタベタケド、ケッコウオイシカッタヨ」
「スクナクモデキルヨ」
かなり分かりやすく、全ページ丁寧に説明してくれた。このために椅子を持ってきたのか!異国の地で日本語が通じる安心感が半端ない。
ビール消費量1位のチェコ。種類がありすぎてよく分からないので、今まで1番上に書いてあるやつを頼むことしかできなかったのだが、初めて黒ビールを頼めた。これだけですごい達成感だ。おじさんありがとう!
店員さんが、「マタ、クロビールノム?」と聞いてきたので、すかさず注文したら、
「アリガトウ、トモダチ!」と言われた。チェコで初めて友人ができた瞬間である。