奄美群島の自然をお伝えする一連の記事。与論島に関する記事をすでに2本出している。片方では星空をPRし、もう片方では島のAコープを私の独断で推した。
しかし、そろそろ「もっと他にあるだろ!」とブチ切れられる可能性を否定できない。なんせ、昼間の王道な観光スポットを完全にスルーしているのだから。
最高に綺麗な海の写真を使い回しておきながら、一度もその詳細に触れていないしな。ということで与論島の真の本気。晴れた日の青い海と白い砂浜のガチさを紹介するぞ!
・偏差値75の島
今回紹介するのは、王道のど真ん中をストレートにブチ抜くスポット。「与論島 観光」でググって出てくる全てのWEBサイトで紹介されているであろう「百合ヶ浜」だ。
浜ということで綺麗なビーチかなという感じがするのだが、与論島のビーチは全て綺麗。例えば他の記事でも使い回しまくっているこの写真を見て欲しい。
構図やら色やらがあまりにもハマりすぎていて、PR用の写真素材みたいな雰囲気が出ているが、これは別に特別な写真ではない。
その辺の浜で特に気合も入れずに撮った何でもない風景だ。逆に言えば、この島はどこもかしこもこんなビーチに満ちているということ。
この島はビーチ偏差値が75くらいあるのだ。そんなエリート島で「百合ヶ浜」だけが圧倒的に特別な扱いをされている。いったいどれほどスゴいのか……?
ネタバラしをすると、「百合ヶ浜」とは海中に出現する浅瀬というか陸地というか、そういう場所のことだ!
・船で行く
百合ヶ浜までのアクセスは様々。私の見立てでは、タフガイなら単身泳いでいくことも可能(自己責任で)だろう。与論島の東側には1㎞ほど遠浅の砂地が広がっており、水深はせいぜい数メートル。波も穏やかだ。
シーカヤックやSUPで向かっている人も目撃した。どこかで貸し出しのサービスがあるのかもしれない。
もうちょっと体力を使わない方法を……ということなら、グラスボートのツアーがおススメだ。底が一部ガラス張りになった船で「百合ヶ浜」まで連れて行ってくれるのだ。
こんな感じで。ちなみに今回私が利用したのは「ヨロン島シーマンズクラブ」の船。
船の底のガラスの部分からは、魚や
ウミガメが見える。
飛び込んで水中から撮りたかったが、取材中なのでステイした。
・百合ヶ浜
こちらが水面より上に出てきている砂地。レディの皆さんは自撮りなどがはかどっていそうだった。
その周辺もずっと浅く、船での接近には限界がある。そのため途中からは海水に入って歩く必要がある。ということで、行くなら濡れてもいい服装がマストだ!
ここで、東京湾や大阪湾などの茶色い海しか知らない人生を送っていると 海水に濡れるのはちょっと……^^; みたいに思うケースがあるかもしれない。
そういう方は、騙されたと思って海水に入ってみてくれ! 与論島の海は、びっくりするくらい澄んでいてクオリティがぶっちぎっている。どれくらい澄んでいるかというと
海に突っ込んだレンズの表面が
突っ込む前より綺麗になったくらいぶっちぎっている。水中なのに視程が10m超えてそうでヤバい。黄砂シーズンの陸上より視界がクリアじゃねぇか……!
普通は海水に何かを突っ込むと、プランクトンやらなにやらでザラザラのベタベタになるもの。しかし、与論島の海水は異常なほど乾いてもサラサラ。
そもそも海に特有の磯スメルがしないという。試しに飲んでみたら普通に塩味だったが、スメルは私の家の水道水より無臭。魚がその辺にいるので豊かなのは間違いなく、それでいてこの透明度。素晴らしいとしか言いようがない。
・鶏飯
こうして海で遊んだら、腹が減ってくるというもの。そこでやってきたのは「Tara」というお店。
島のAコープで鮮魚をあさるのも良いが、奄美群島に来たら一帯の郷土料理「鶏飯(けいはん)」はマスト。
ご飯に鶏肉をはじめとする様々な薬味をトッピングし
鶏のスープをぶっかけて食べるというもの。出汁茶漬けに近いかもしれない。
上のは他の方が作っていたもの。私はもっと盛大に盛って食った。チキンのフレーバーが濃厚でウマかった。
鶏飯自体はレトルトのものが空港や島の土産物ショップなどで売られているが、どこかで出来たてのものを食べておくのも良いものだと思う。
ということで、与論島の王道な観光スポットを紹介したが、いかがだっただろう。特に百合ヶ浜の海水の透明度はヤバかった。とりあえず1度は生で見ておいた方が良い。これは人生におけるもっとも綺麗な自然の景色のうちの一つに入るだろう。
沖縄本島に行く人は多かれど、与論島はあまり目を向けられていないのではないかと思う。沖縄からなら飛行機でたった30分程度だ! 連休の旅行先にいかがだろう。