「Power Automate」や「ChatGPT」、「IFTTT」、さらにはiPhoneのオートメーション機能など、本連載では日々の作業を自動化するために、さまざまな機能を使ってきた。これらを組み合わせれば、もっと業務を効率化できるかもしれない。
……この記事を書いている時点で、東京都でまん延防止等重点措置が解除されてから382日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回は1日1本の企画書を作成する業務を全自動化して、始業前に終わらせてみた。
4月4日(火):ニュースサイトから最新トピックスを参照!
うちの職場では「企画書100本ノック」として、新入社員に1日1本企画書を作らせていたことがあった。筆者も毎日ニュースサイトでネタを探しては、企画書を作っていたことがある。
ということで、今回は企画書のテーマとして、ニュースサイトのアクセスランキングに上がった見出しを引用。これをもとに、「ChatGPT」に企画書を作らせてみようと思う。その際に、なるべく「ChatGPT」に伝わりやすいようにと、“ランキングに掲載された各記事の見出しがなるべく短いニュースサイト”を探すことにした。
あとは、見出しを引用した上で、「ChatGPT」が想定通りに企画書を作成してくれるかも、確認しておく必要があるだろう。今回は「ChatGPT」に以下のような指示を出すことにした。
「〇〇〇〇」についての特集記事を作成するにあたり、以下の内容で企画書を作成してください。
- 記事を掲載する媒体は「インターネット関連の最新ニュースを毎日配信するサイト」です。
- 必要な項目は「タイトル」「コンセプト」「概要」の3つです。
- 文字数は全体で600文字程度でお願いします。
- 「タイトル」「コンセプト」「概要」の間は1行空けてください。
- 「概要」の後にも1行空けてください。
- 「概要」には「最新のトピックス」を盛り込んでください。
この「〇〇〇〇」の部分に、アクセスランキングのトップの見出しを貼り付ければ、最新トレンドにちなんだ企画書が自動で作成されるというカラクリだ。今日のところは「〇〇〇〇」の部分を手動で埋めて、「ChatGPT」に実行させたところ、狙い通りに企画書が作成された。あとは、これを自動で実行させる仕組みを作っていきたい。
4月5日(水):「Power Automate」で企画書の作成を自動化
ニュースサイトと「ChatGPT」を連動させるために、今日は「Power Automate」を使って自動化のフローを作ることにした。これは、以前に経理作業の自動化などに利用したツールで、ブラウザーやExcelなどであらかじめ指示した操作を、ボタン1つで繰り返し再現できる。
iPhoneのオートメーション機能で“PCを始業時間の30分前に自動起動”させるようにしたので、今回はその10分後にブラウザーを起動して、ChatGPTで企画書を作成。その文面をテキストファイルに保存するフローを、以下のように組んでみた。
なお、動作確認のために同じフローを繰り返し実行していると、ブラウザー上に人間かどうかを確認するチェックボックスが表示された。普段使う分には恐らく問題ないとは思うが、たまにはChatGPTを起動して、ワレワレは人間だと認識させる必要があるかもしれない。