ショッピングモールで買い物中に立ち寄ったある雑貨屋で「納豆そば」が大プッシュされていた。店舗入口に「話題のアイテム」としてドーンと積み上げられていていたのだ。なんでも担当者もビックリするほど売れている大ヒット商品らしい。本当かよ。
別に疑っているわけではないのだが、これほど高く積まれていると、逆に全然売れないから「大ヒット商品」として紹介しているようにも見えてくる。その場でググってもいまいちヒットせず。本当にうまいのか、それとも売れてないのか、気になったので買ってみることに。
・納豆そば
納豆そばを持ってレジに並ぶ。店内にもお客さんはたくさんいたが、私以外に納豆そばを持っている人はいなかった。もしかして “罠” にかかったのは私だけなのだろうか。
疑い出したらキリがない。レジスタッフの「シールでよろしいですか?」という言葉さえも「宣伝にご協力お願いします!」と言っているように聞こえてしまう。会計後になんとなく恥ずかしくなり、すぐに納豆そばをカバンにしまった。価格は226円だった。
・家で食べてみた
さあ果たして “話題の納豆そば” は本当に美味しいのだろうか。パッケージ裏面によると岐阜県関市のトーエー食品の商品だという。岐阜県関市といえば、名もなき「モネの池」が有名だ。
それはさておき、作り方はとても簡単。どんぶりに麺とスープの素を入れて熱湯を注ぐだけ。袋麺なのにカップ麺のように食べるのが特徴だ。
熱湯を注いだらまるで生き返ったかのようにひきわり納豆がスープの素から出現し、キッチン内に納豆の香りが一気に広がった。ものすごい生命力を感じさせる香りである。んで、ラップやフタをして3分経ったら出来上がり。くり返すが、食べ方はカップ麺なのだ。
…………
3分後……
完成した。
部屋中に広がる納豆の香り。果たして納豆とそばは合うのだろうか。いざ食べてみると……
めちゃめちゃ合う!
ビックリするほどうまい。縮れたインスタント麺にひきわり納豆とスープの出汁がよく絡むのだが、この和風出汁と納豆の絶妙な味わいがたまらない。クセになる美味しさだ。
食べてみると不思議なほどにおいは感じないし、あっさり優しい味わいに癒されるのは予想外だった。もう言ってしまおう、これは大ヒットしている味である!
ただ逆に、強烈な納豆らしさを求めている人は物足りなく感じるかも。その場合は市販の納豆を追加でぶち込むことをおすすめする。納豆好きの方は試してみてはどうだろうか。化学調味料不使用なのもポイント。興味があればぜひ! 疑ってすみませんでした!