【嘘やろ】私の下についた新人ライターを「丸亀製麺」の取材に連れて行ったらヤバイことになった

ロケットニュース24

春、それは出会いの季節──。今年は我がロケットニュース24編集部にも新たな出会いがあるといいなぁ。でも、無理だろうなぁ。大体いつも同じおっさんズだしなぁ……と軽く絶望していたら、なんと新しいライターが入ってくるというじゃないか! マ、マジでーーー!?

しかもだ。私(あひるねこ)の下につくというのだから一大事である。これは責任を持ってしっかり面倒を見なければなるまい! よーし、ちょうど丸亀製麺の取材に行くところだったので、その新人ライターも一緒に連れていくことにしよう!!

・待望の新人

さて、ここで話は数時間前にさかのぼる。当サイトの編集長・GO羽鳥がいきなり私を別室まで呼び出したのだ。一体何だろう? 恐る恐るついていくと、いつになく真剣な表情の羽鳥から驚きのニュースが告げられた。


羽鳥「突然だけど、今日から編集部に新人が入るから

な、何ィーーーーー!? 新人だってーーーーー!? しかも……え、今日? 今日ですか!? 急すぎますやん!


羽鳥「その新人、あひちゃん(私のこと)の下につけることになったからな。よろしく頼むぞ!」

えええええええ! マ、マジかよォォォォォオオオ!!

・責任重大

さあ、これは大変なことになった。実は当編集部は37歳の私が最年少で、あとはほぼ全員40オーバーなのである。おっさんの託児所かここは。どんな施設なんだ。しかし今回、私の下につくということは、その新人さんは20代の可能性もあり得るな。どんな人なのか気になる~~~! 早く会ってみたい~~~!!


羽鳥「もうここにいるぞ」


え!?






羽鳥「紹介しよう。新人ライターのAサリー(ア・サリー)くんだ。しっかり面倒見るように」

Aサリー「Aサリー(ア・サリー)と申しますぅ。どうぞシクヨロですぅ」

・既視感エグい

Aサリーだと……? いや、どう見ても編集部のP.K.サンジュンじゃ……。あ、あの、失礼ですけど、今おいくつですか?


Aサリー45ですぅ


P.K.サンジュンやないか!!! なんだAサリーって! 絶対ロケットニュースのサンジュンだろ!!


Aサリー「やだな~、Aサリーですよ。あひるねこさん、これからよろしくネ! ネ! ネ! ネコの目! ほら! ネコの目!! あ、サングラスで見えないか。ムッハッハッハ!! シクヨロですぅ

・奇行種

やべぇ、思ったよりもだいぶ過去一のヤツが来たな。どうすんだこの記事。と、ドン引く私をよそに、早くも丸亀製麺に行く気満々のAサリー。仕方がないので2023年3月7日より発売となった期間限定メニュー『山盛りあさりうどん』の取材に同行させることにした。


Aサリー「Aサリー、あさりうどん大好きぃ!」


Aサリー「早く早くぅ!」


そして1時間後──。


Aサリー「いや~すいません! あひるねこさん!! ここまでずーっと背負ってもらっちゃって! 楽チンすぎてつい甘えちゃいました。Aサリー反省反省(笑)」


うん。今日のところはもういいけど、次やったらサングラスかち割るからね。さて、目当ての『山盛りあさりうどん』は全国のロードサイド(主に幹線道路沿いにある独立店舗)を中心とした店舗にて販売中だ。私とAサリーは今回、なんと埼玉までやって来たぞ。どんだけ背負わすねん!

・感動の再会

お店に入るや否や、さっそく『山盛りあさりうどん』を注文するAサリー。すると手鍋の中に大量の殻付きあさりが投入されたではないか。や、山盛りすぎィィィィィイイイイ!

丸⻲製麺といえば、粉から打ったもちもちの麺が特徴であることはもはや言うまでもないが、『山盛りあさりうどん』はこうして目の前で一から調理してくれるのだ。ありがてぇ話だよな、まったく。

お店で数時間おきに作るという かけだしをベースにした風味豊かな特製だしと一緒に火を入れると、あさりの旨みがじんわり染み出し、えもいわれぬ良い香りがあたりに立ち込める。


Aサリー「そうそう、これこれぇ! Aサリー、⾒ているだけでワクワクしちゃう!!」


満面の笑みで『山盛りあさりうどん』(並・税込790円)を受け取るAサリーであったが……


なぜかドル紙幣しか持っていなかったため、私がうどん代を立て替えることに。お前どうやって編集部まで来たんだよ!


しかし、そんなモヤモヤした気持ちも、丼を埋め尽くすたっぷりのあさりを見た途端、一気に吹き飛んでしまった。ああ、これぞ我らが絶対エース。一体どれだけお前に会いたかったことか……。約1年ぶりの再会に私も感動を禁じ得ない。ようやく、ようやく俺たちの春が始まったのだ!


磯の旨みが染み出まくった特製だしに……


ぷりっとした食感のあさり。

そして忘れちゃいけないのが、もっちりふわふわな打ち立ての「釜抜き麺」である。水で締めず、茹で釜から丼に直接入れる「釜抜き麺」は、熱々で表面に少し毛羽立ちが残っているため特製だしによく絡む。

勢いよくすすれば、うどん、特製だし、あさりが三位一体となって、口の中に満開の花を咲かせてくれるのだ。つまり最高。最高オブ最高である。Aサリーも一心不乱に麺をすすっているぞ。


Aサリー「はい出ました! Aサリーピーーーース!! おいPPPP~~~~~!!! うどんが超もちもちでたまらないし、あさりの旨みが染みた特製だしもホント最⾼ぉ〜~~~~!!!!

Aサリーったら、これ前世で食べたことあるカモ!? カ! カ! カモの目! ほら! カモの目!! あ、サングラスで見えないか。でも気にしな~い。ワンモアAサリーーピーーーーース!!」

──うるせぇ。静かにしてろ。そして食え。


Aサリー「ねえねえ、あひるねこさん。Aサリーってばもう1杯食べたくなっちゃって。おかわりしてもいい? Aサリー、おかわりしたいですぅ」

・2杯目突入

そう言うとAサリーは、再び『山盛りあさりうどん』を注文……いや、ちょっと待て。この香ばしい匂いは……牛肉だ! 注文を受けてからフライパンに牛肉とたまねぎ、醤油ベースのだしの効いた割り下を入れて、目の前でじゅわっと焼き上げているではないか。絶対ウマいだろ!


Aサリー「わーい、ご利益がありそぉ」

最後に風味豊かな かけだしを注げば、昨年3⽉にリニューアルした『焼きたて肉うどん』(並・税込750円)の完成だ。焼きたて&できたてのおいしさにこだわり、より進化を遂げての登場である!

ていうか、なに勝手に別のメニュー頼んでんだコラ! 『山盛りあさりうどん』じゃないのかよ! そもそもドルしか持ってないだろ!! ところが……


Aサリー「大丈夫ですぅ」


Aサリー「これで払いますぅ」

──貨幣の歴史かお前は。この時代に貝殻で売買なんてできるワケないだろうが。令和ナメんな。こうして、またしても私が立て替える羽目になったのだった。Aサリー、あの野郎……!

・がっつりウマい

と言いつつ、先ほどから『焼きたて肉うどん』が放つ神々しいまでの香りにヤラれちまっている私である。とにかくまあ~肉の量が多いこと多いこと。それら肉の旨みや たまねぎの甘みが かけだしに溶け出すことで、なんとも食欲をそそる一杯に仕上がっているのだ。

『山盛りあさりうどん』と違って、『焼きたて肉うどん』の麺は水できゅっと締めているため、つるつるとした食感が楽しめるぞ。のど越しも抜群である。


嬉しそうに頬張るAサリーは……


Aサリー「ワァオ! これもおいPPPP~~~!! ⽜⾁甘ぁい~~~~!! たまねぎシャッキシャキ~~~~~!! うどんもつるつるもちもちぃ~~~~~!!!!

絶品すぎてAサリー、もうトリコになっちゃう! これが本場のトリコローーーール!!! ねぇ見て見てーーーーー! トリコロォォォルーーーーーー!!!!!


そうか。


ひとしきりトリコロールすると、満足したのかAサリーは店の外へ出て行った……

と思ったら、再び店内に戻ってきて今度は『山盛りあさりうどん』(得・税込1070円)を頼み始めたぞ。なんでも外に出た瞬間にまた食べたくなってしまったらしい。45歳とは思えないメガ食欲だ。


それにしても……

さすが得サイズ、凄まじい量のあさりである。これもう地球上から消滅する勢いだろ。すべての『山盛りあさりうどん』ファン感涙待ったなしの超贅沢な光景がそこには広がっていた。た、たまらぬ……!


Aサリー「あひるねこさん。Aサリー、気付いちゃったんです。『山盛りあさりうどん』も『焼きたて肉うどん』も、根っこは同じLOVEなんだって。LOVE! LOVE! LOVE&サリー!! ほら見て見てぇ! Aサリーも丸亀製麺のうどんも、生きているんだよ~~~~!」

──うるせぇつってんだろ。あと、うどん代はきっちり返してもらいますからね。こっちは3杯分も払ってるんだ。ちょっと、聞いてますか?


Aサリー「いただきますぅ」


くっ、コイツ……!


・逃亡へ

おい待て、Aサリー! Aサリーーーー! いや、サンジュン!! 金返せサンジュン!! P.K.サンジューーーーン!!!!


Aサリー「やだな~、分かってますよぉ。ちょっと待ってくださいね」


Aサリー「あひるねこさん……」




Aサリーごっそー様ですゥゥゥゥゥゥウウウ!


Aサリー「サンキューーーーーーー!!!!」


それ以来、期待の新人ライター・Aサリーが編集部に戻ってくることはなかった。まさかの初日バックレというか、よく考えたら人の金でうどんを食べただけであるが、それでも本件の最大の戦犯がAサリーではなく、彼を連れてきた編集長のGO羽鳥であることは誰の目にも明らかだろう。

つまり結論としては、GO羽鳥がすべて悪い。


【業務連絡】羽鳥さん、至急お金払ってください……!


・食べるしかない

山盛りあさりうどん』は4月下旬までの販売を予定しているが、販売状況によって終了時期が店舗ごとに異なる場合があるため、今すぐお店に駆け付けた方がいいだろう。


焼きたて肉うどん』は定番商品なので、いつでも楽しめるぞ。

ただし、言うまでもなく貝殻は貨幣として利用不可である。各自くれぐれも注意していただきたい。それでは。

参考リンク:丸亀製麺(店舗別の販売状況はこちら
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

※撮影の演出上、⾶沫防⽌のアクリルパーテーションを外しております。

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