チャーハン。
デイリーポータルZには「チャーハン部」というグループがあって、その日食べたチャーハンの写真をシェアしたり、たまに集まってチャーハンを食べに行ったりしている。それ以外に特に会話はない。
このチャーハン部だが、旅に出ても現地でチャーハンを食べているのだ。なぜなのか、チャーハンを食べながら考えてみた。
取手に行った
先日、取材で茨城の取手に行った。
僕は以前茨城県に住んでいたことがあるのだけれど、取手には来た記憶がなかった。かろうじて夏に大きな花火大会がある、くらいのイメージ。
集合時間が12時だったので、1時間前に着いてチャーハンを食べることにした。知らない街である。スマホで検索してもいいのだけれど、運命みたいなものを感じたくてまずは無計画に歩いてみた。
茨城は車社会である。整備された道路をビュンビュンとたくさんの車が通り過ぎていく。それら車列の切れ間に、チャーハンが食べられそうなお店を見つけた。
遠くの歩道橋を渡って対岸を引き返してきた。中華飯店はカラオケ喫茶の二階だった。
手動のドアを右にスライドさせて店に入る。
静かだ。
11時すぎなので営業時間の前だったのだろうか。でもセンサーが反応して来店を告げるベルが店内に鳴っている。
ほどなくしてお店の人が入ってきて(それまで無人だった)一人だと告げたらカウンター席を勧められた。