仕事のPCは何年が替え時? インテルが推奨する4世代でどれだけ違いが出るのか検証してみた[Sponsored]

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4世代の進化でどこまで性能は変わるのか? 新旧2モデルのレッツノートで比較してみた

 ビジネスノートPCは、果たしてどのくらいで新しいものに買い替えるべきものだろうか? 少なくとも、「問題なく稼働している限りは買い換える必要はない」というものでもないらしい。そこが一般的な耐久消費財と異なるところだ。ちなみに国税庁は特例がいろいろある償却期間ではあるがサーバー用途以外のPCの耐用年数を4年としている。

 インテルとしては、ROI(Return on Investment:投資利益率)の視点から、プロセッサーの世代で、3.5世代ごとの買い換えを推奨しているそうだ。3.5世代というと結構短く感じる人もいるだろうが、果たしてどうなのか?

 そこで本稿では、第12世代のインテル Core プロセッサーを搭載した最新モデルと、4世代前となる第8世代のインテル Core プロセッサーを搭載した2つのビジネスノートPCを用意。その性能や使い勝手にどのくらいの違いがあるのかを実証してみることにした。

 新旧比較のために用意したのは2023年2月発売されたばかりの最新製品 パナソニック レッツノート SR3 CF-SR3TKKAS(以降SR3)と、2018年1月発売の(2021年3月生産完了)SV7 CF-SV7SFYQP(以降SV7)だ。この2製品の主なスペックは、次のようになっている。

モデル名 SR3 CF-SR3TKKAS SV7 CF-SV7SFYQP
OS Windows 11 Pro Windows 10 Pro
プロセッサ Core i7-1270P(インテル vPro プラットフォーム対応)
コア数12(P-core 4、E-core 8、最大16スレッド)、最大動作クロック4.8GHz(P-core)、3.5GHz(E-core)
Core i7-8650U(インテル vPro プラットフォーム対応)
コア数4(最大8スレッド)、最大動作クロック4.2GHz
メモリ LPDDR4メモリ 16GB LPDDR3メモリ 16GB
内蔵ストレージ SSD 512GB(PCIe) SSD 2TB(PCIe)
グラフィックアクセラレーター インテル Iris Xe グラフィックス(CPUに内蔵) インテル UHD グラフィックス620(CPUに内蔵)
ディスプレイ 12.4 型(3:2)FHD+
TFTカラー液晶
(1920×1280ドット)
静電容量式マルチタッチパネル、アンチリフレクション保護フィルム付
12.1型(16:10)WUXGA
TFTカラー液晶
(1920 x 1200ドット)
アンチグレア
無線LAN Wi-Fi 6 Wi-Fi 5
Bluetooth Bluetooth v5.1 Bluetooth v4.1
ワイヤレスWAN 非搭載 LTE(4G)対応
カメラ FHDカメラ HDカメラ
インターフェイス Thunderbolt 4×2
USB 3.0 Typa-A×3
HDMI
アナログRGB
Gigabit Ethernet
SDカードスロット
3.5mmオーディオジャック
Thunderbolt 3×2
USB 3.0 Typa-A×3
HDMI
アナログRGB
Gigabit Ethernet
SDカードスロット
3.5mmオーディオジャック
駆動時間 約16時間(付属バッテリーパック装着時) 約12.5時間(バッテリーパック(S)装着時)
約19.5時間(バッテリーパック(L)装着時)
消費電力 最大約65 W 最大約85W
サイズ 273.2×208.9×19.9mm(幅×奥行き×高さ) 283.5×203.8×24.5mm(幅×奥行き×高さ)
重さ 約1.029kg 約1.059kg(バッテリーパック(S)(約255g)装着時)
約1.159kg(バッテリーパック(L)(約355g)装着時)

 どちらもインテル Core プロセッサーファミリーのCore i7だが、SV7が搭載するのが第8世代のインテル Core i7-8650U プロセッサーなのに対してSR3が搭載するのは第12世代となるインテル Core i7-1270P プロセッサーと、世代が異なる。製品自体の発売は約5年間の開きがある。2023年春現時点でCore i7の最新は第13世代だが、安定を求める企業向けのビジネスノートPCとしては、当面は第12世代インテル Corei7 プロセッサー搭載の製品が歓迎されるかもしれない。

 違いを見ていくと、目に見える部分では、画面の縦横比が16:10から3:2に変わり、Thunderboltは3から4になっている。システム全体の消費電力は85Wから65Wへと減少。また、新モデルではタッチパネルを搭載したことで、同製品の他モデルと比べて重量が嵩んでいる。また、旧モデルが光学式ドライブを内蔵していることにも時代を感じさせる。メモリ規格は異なるがどちらも16GB内蔵で、さらにどちらもvPro対応となる。

 興味深いのは、仮に5年前の製品でも、そのスペックだけを見れば、今なお、十分に戦えると感じられる点だ。高スペックの製品は、陳腐化しにくいことを痛感する。さらに、この製品は長く使われ続けることを大前提に作られているといえる。

 特に、レッツノートはバッテリーが着脱式なので、バッテリーを新品に交換するだけで、劣化などの影響のない出荷時状態が蘇る。

 ハードウェア以外の目立ったところとしては、搭載OSだろうか。Windows 10とWindows 11で、どちらもビジネスPCとしてPro OSが搭載される。

パフォーマンス比較

 新旧の搭載プロセッサーによるパフォーマンスの違いを、PCを使った作業の中でも時間がかかりがちな、パワーポイントの巨大データPDF変換と、4K動画のエンコード時間などで比較してみた。

 すると、あくまで今回テストした範囲での結果では、という条件は付ける必要があるものの、たった4世代の差でもその差は歴然だった。

 Power Point 350ページのスライド(容量は約64MB)をPDFとして書き出すのにかかった時間では、第8世代のSV7が47秒かかったのに対して、第12世代のSR3では32秒と3割強の時間短縮となった。

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第12世代インテル Core プロセッサー vs 第8世代 インテル Core プロセッサー Power Point→PDF書き出し対決

 さらPremier Proを使った4K動画(3840×2160ピクセル 59.94fps H.264形式 3分)の書き出しでは、8世代のSV7では28分33秒かかったのに対して、第12世代のSR3ではなんと9分49秒。こちらは3分の1近い圧倒的な短時間で処理が終わっている。

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第12世代インテル Core プロセッサー vs 第8世代 インテル Core プロセッサー 4K動画(3分)書き出し対決

4K動画の書き出し。全編にテロップやBGMを加え、シーンの切り替わりにエフェクトなどを施した3分の動画を4KのH.265形式で書き出し。出力されるファイルは3.3GBほどの容量となる

 この結果を見れば、予想以上に4世代の差は大きいことが分かる。これらのパフォーマンス向上だけで買い替える価値を見出せる現場も少なくなさそうだ。プロセッサーが新しくなったことで仕事の効率が改善するということを如実に示している。

 また、第12世代以降のCoreプロセッサーファミリーは、パフォーマンス・ハイブリッド・アーキテクチャーのもとに高性能なP-core(Performance-core)と高効率のE-core(Efficient-core)という異なる性格を持つ2タイプのCoreを組み合わせて構成されていて、インテル スレッドディレクターが処理ごとのスレッドを適切なプロセッサーに割り当てるという仕組みになっている。

 そのため、Web会議をやりながらエクセルのファイルを開く、といった状況でも、別の作業の開始とともに、負荷の高い処理がバックグラウンドに回るなど、P-coreとE-coreの間でフレキシブルな作業の采配が行なわれ、操作の重さやまどろっこしさを感じさせなくなっている。このあたりも、最新プロセッサーならではの特徴だ。

Web会議比較

 コロナ禍によって一気に進んだオンラインコミュニケーションだが、それによってかどうか、各製品に搭載されているコミュニケーションデバイスが著しい進化を遂げた。特に、AIベースの各種ソリューションは、スムーズに取引先や社内でのコミュニケーションをするための頼もしいパートナーとして機能する。

 これらについて、多くの場合、ハードウェア実装とMicrosoft TeamsやZoomといったアプリケーションに実装されたものがあるが、実際に試したところ、第12世代のSR3で特に際立ったのがカメラ性能の違いだ。

カメラはHD(右)からFHD(左)へと大きく進化。5年前にはまさかここまでカメラのニーズが上がるとは予想もしていなかっただろう

 FHDとHDという画質の違いはもちろんのこと、テレワークでありがちな、壁に向かって仕事をしている状況、つまり後ろ側に照明や窓があって逆光の状態であっても、顔の部分の明るさ補正などで、明らかな違いが認められる。

実際にZoomで会議を録画した映像から切り出した画像。SR3では解像度が上がったことで画像自体もより高精細になっているが、加えて、人の顔の部分が明るくなって顔色がよく見える

こちらはSV7での画像となるが、SR3との差は歴然。解像度もさることながら、後ろに照明があることで、人の顔が影になってしまって暗くなっている

 また、背景をぼかした状態でWeb会議をしながら、Exelの巨大なシートを開いて検索するといった操作をしてみても、処理時間の違いが感じられる。特に、大勢の参加者が個々の映像つきで参加する会議などは、古いPCだと処理性能不足で、負荷によって、議事録やブラウザでの情報検索など、他アプリでの作業に支障が出るようなこともあるようだ。

 また、顔位置の自動補正やズームによる映像の最適化など、最新機種ならではのカメラサポート機能もある。Web会議のスムーズさは取引先とのコミュニケーションの善しあしに直結するだけに、コミュニケーション機能にもっとも重きを置く組織も多そうだ。

 なお、第12世代のSR3では、スピーカーも大型になっていたり、ノイズキャンセル機能なども進化しているとのことであったが、これらについては試してみたものの、第8世代のSV7でもけっこうよくできていて、新旧製品での明らかな違いは明確には見出すことができなかった。旧機種のプロセッサーでも高性能で、ソフトウェアで各種の処理をすることができているからだと思われる。

ZoomでWeb会議をしながら、エクセルで文字列の検索などを行なってみると、そのレスポンスに明確な差が現われる。SR3の方がWeb会議中の資料作りや検索もよりスムーズにこなせそうだ

SR3ではボックス型スピーカーを搭載することで、人の声がより聞きやすくなった

マルチディスプレイ性能比較

 コロナ禍によって働き方は大きく変化した。テレワークが一般的になり、オフィスはフリーアドレス化。テレワークしつつ週に何日か出社するというハイブリッドワークになっている方も少なくないと思う。

 以前であれば、オフィスの自分のデスクにはメインPCとなるデスクトップPCがおかれていて、モバイルノートはあくまでサブ機という扱いだったが、フリーアドレス化によって、モバイルノートをメインPCとして使うことも多くなった。もちろん業務の内容にもよるだろうが、Slackなどのビジネスチャットツールも常時表示させておきたい今の働き方では、外部ディスプレイを追加したリッチな表示環境が得られることが重要だ。

 新旧機種ともに、デジタル映像出力としては、HDMIポートと、映像出力も可能なUSB Type-Cポートを装備する。ただし両モデルでは、USB Type-Cポートの数と規格が異なる。第8世代のSV7ではThunderbolt 3のポートが1つなのに対し、第12世代のSR3では、Thunderbolt 4のポートが2つ用意されている。

 ポート数は、「世代比較」というよりは「機種によって違う」という部分だが、全般的に最近のノートPCはThunderbolot4ポートを増やした設計になっていることが多い。これは「使われ方の変化」に対応して、設計が変わってきた部分だろう。

 また、Thunderbolt 3からThunderbolt 4に代わることで、ポートあたりの出力が4K×1画面から「4K×2画面、あるいは8K×1画面」になったり、ケーブルの最大長が80cmから2mになるなど、使い勝手が向上している。これを有効に活用するには、アクティブケーブルの導入やディジーチェーン接続、8Kディスプレイの導入など、それぞれ工夫も必要だが、「工夫次第で便利になる」のと「そもそもできない」のは大きな違い言えるだろう。

 今回はひとまずの実例として、ノートPCの画面を出しつつ、旧機種では外付け2台、新機種では外付け3台の4Kモニターに出力してみた。新旧のプロセッサー内蔵グラフィックスは、どちらも最大3台のモニターをサポートしているが、今回はポートの数の差で使い勝手に差が出たかたちだ。

SR3では、HDMIと2つのThunderbolt4ポートを使うことで、ドックなどを使うことなく最大3台の4K外部出力が可能になる

ディスプレイの設定画面。本体の画面を出しつつ、さらに3台の4Kディスプレイに拡張できている

 ただし、汎用性を考えればThunderbolt 4対応のType-Cポートを2つ持つSR3が有利。HDMIが使われなくなることは当面なさそうだが、今後、オフィスに設置される外部ディスプレイは徐々にType-Cポートの比率が増えるのは必至のはず。一般的なUSBポートよりも、Thunderbolt 4ポートが多い方が、なにかと便利になることは想像に難くない。

SR3のインターフェイス。本体左側に2つのThuderbolt4ポートとHDMI端子、右側には伝統のD-Sub15ピンのアナログ出力も用意される

SV7のインターフェイス。本体左側にThuderbolt3ポート1つとHDMI端子、右側には伝統のD-Sub15ピンのアナログ出力も用意される

Wi-Fi性能比較

 最新のWi-Fiは、Wi-Fi6Eとなるが、今回試した2モデルでは、第12世代のSR3がWi-Fi 6に対応、第8世代のSV7はWi-Fi 5対応となっていて、時代の差が表われている。

 そこで、Wi-Fi 6対応でマルチギガビットの有線LANポートを持つWi-Fiルーターを使って速度を検証してみた。あくまで無線であるWi-Fiが理論値をたたき出すことはないが、Wi-Fi環境であっても少しでも高速なデータ転送レートが得られるのが望ましい。

 サーバー役の別PCを用意してWi-Fiルーターと2.5GbEの有線でつなぎ、ルーターと新旧レッツノートを5GHz帯で接続した状態でデータ転送時間の計測を行なった。計測には、ユーティリティのiPerf3を使用、測定した10回の結果の平均を見ると、第8世代のSV7は約357Mbps(下り)なのに対して、Wi-Fi 6に対応したSR3では約484Mbps(下り)と、約1.36倍の速度が確保できていた。

 また、今回テストしたSR3には搭載されていなかったが、同シリーズにはワイヤレスWANとして、5Gに対応したモデルも用意されていて、受信時最大4.14Gbps/送信時最大0.66Gbpsという高速データ通信を可能としている。それを使えば、外出先でもWi-Fiに頼らない高速通信環境を実現することも可能だ。また、「eSIM」にも対応していて、1台で5G/LTE(公衆網)とローカル5Gネットワークを切り替えての使用もできる。

 このほか、Windows11の採用やAIセンサーをつかったセキュリティサポートなどが実装されているのも新しい世代のビジネスノートPCならではだ。離席時、着席時を検知してPCをロックしたり、ウェイクさせたり、また、のぞき見がされていることを検知するとアラートを表示させたりといったことができる。AIセンサーはプロセッサー処理に依存しないため、バッテリー消費が最小限ですむので、外出先での利用にも安心だ。
 PCの持ち出しや外出先での仕事など、リモートワークが一般化したからこそセキュリティも重要になってくる。

 このように、さまざまな観点から新旧製品を比較してみた。正直、旧モデルとなるSV7も非常によく健闘していて、処理性能の高いプレミアム製品は、結果として長く使えるし、長く使っていても陳腐化を感じることは少ないと実感した。

 とはいえ、最新モデルのSR3は、タッチパネルの搭載や5G通信機能内蔵、進化するThunderbolt 4ポート実装など、新しいPCの使い方にも 柔軟に対応できることも重要視したい。今の時代の多様化する働き方には、そのことが大きな影響を与えるはずだ。

テストしたモデル(SR3)ではタッチパネルにも対応。こうした使い勝手でも新モデルに分が感じられる

 今回の比較した旧モデルのSV7は、発売当時に最新の環境に対応していたために、5年間を経た今も陳腐化は著しく低くなったが、こうしたケースはまれだろう。

 最新のCoreプロセッサー搭載機では、こうして目に見える面以外に、インテル vPro プラットフォームそのものの進化と、それによる性能の向上や利便性、そしてWindows11へのネイティブ対応など、何よりも大事な安心安全につながるセキュリティ機能の充実などの付加価値が得られる。

 オフィスの外で働くという新しい様式が定着したのに加えて、セキュリティのリスクも5年前とは大きく変化している。まだまだ使えるから大丈夫と放置せず、常に最新のテクノロジー動向を把握するようにし、インテルが推奨するように4世代程度での買い替えで従業員用のPCをリプレースするようにしたほうが、結果としての生産性は向上するのではないだろうか。

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