GlossyとModern Retailによる2023年第1四半期調査において、インスタグラムはブランディングとコンバージョン促進のいずれにおいても最適なソーシャルチャネルに選ばれている。その結果、インスタグラム はTikTokの優先度が高まっているなか、いまもブランドのマーケティング予算の大半を占める。
TikTokはバイラルになった商品による売上急増で知られているかもしれないが、ブランドがマーケティング投資に対するリターンをもっとも実感しているプラットフォーム第1位は、依然としてインスタグラムである。
GlossyとModern Retailによる2023年第1四半期調査において調査対象となった消費者ブランドと小売業者によると、インスタグラムはブランディングとコンバージョン促進のいずれにおいても最適なソーシャルチャネルに選ばれている。その結果、同プラットフォームは、TikTokの優先度が高まっているにもかかわらず、いまもブランドのマーケティング予算の大半を占める。
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「ブランディングに最適なソーシャルプラットフォームはどれか?」という質問に対し、69%がインスタグラムを選択しており、TikTokは15%で2位となっている。インスタグラムは販売促進でもトップで、回答者の42%がコンバージョンに最適なプラットフォームに挙げている。
TikTokは、ブランディングに最適なソーシャルプラットフォームとして牽引力を高めている
インスタグラムとは対照的に、同じMeta(メタ)が所有するプラットフォームのFacebookは、ブランディングに最適と回答した人はわずか9%で、ブランディングツールとしては好まれていない。だが、ブランドや小売業者はそれでもFacebookを販売促進ツールとみなしており、コンバージョンの推進力としてはインスタグラムに次いで2位となっており、回答者の4分の1以上(28%)がもっとも優れているとしている。
TikTokは、ブランドがバイラルになった際に売上を急増させる力があるため、急速に追いつきつつあるようだ。昨年のレポートでは、TikTokをコンバージョンの推進力のトップ3に選んだブランドはわずか15%だったが、今年は18%がコンバージョンでは1位のプラットフォームに選んでおり、全体ではFacebookに次いで3位となった。
インスタグラムは売上を促進するソーシャルチャネルのトップに立つ
インスタグラムは昨年のレポートでも、売上を促進するプラットフォームとして第1位となっていた。これは、2023年の調査には含まれていないGoogleと比較した場合でも同様だった。
Metaは最近の収益低下やレイオフにもかかわらず、いまもこの調査の回答者からマーケティング費用の大半を受け取ってる。インスタグラムとFacebookが、調査回答者のマーケティング予算を取っている上位ふたつのプラットフォームとして挙げられているからだ。インスタグラムは一般的にマーケティング費用の平均75%以上を占めており、Facebookはブランドのマーケティング予算の平均50%を占める。3位はTikTok、4位はYouTubeだった。
マーケティング費用の大半はまだMetaに流れている
コンバージョンの源としてTikTokが台頭するにつれ、ブランドはマーケティング費用のかなりの部分をこのプラットフォームに費やすようになり、ブランドのTikTokへの支出は平均して予算の4分の1強に達していることがわかっている。
[原文:Glossy+ Research: Instagram beats TikTok as brands’ main platform for driving conversions]
LIZ FLORA(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)
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