OpenAIの「ChatGPT」で、一部のユーザーに他のユーザーがこのAIチャットボットと過去に交わした会話のタイトルが表示される不具合があったとBloombergが報じている。OpenAIは米国時間3月20日、ChatGPTを一時的に停止してこの問題を修正した。
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ChatGPTでは、同サービスとのチャット履歴がウェブサイトの左側に表示され、ユーザーは過去の会話を続行できる。OpenAIはBloombergに対し、自分の履歴の代わりに他のユーザーがChatGPTと交わしたチャットのタイトルが表示されたユーザーがいたことを認めた。しかし、「他のユーザーの会話の本文は表示されなかった」という。
OpenAIは、名前を明らかにしなかったが、あるオープンソースソフトウェアの誤りが原因だったと述べたと報じられている。米CNETは同社にコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
どれだけのユーザーが影響を受けたかは不明だが、このバグは、ChatGPTやその他の新しいAIツールの多くがまだベータ版やテスト段階にあり、それらを使用する際には注意が必要だということを喚起している。ChatGPTに関するFAQの中でOpenAIは、ユーザーの履歴から特定の入力内容を削除することは不可能で、「会話に個人情報を共有しないよう」呼びかけている。
ChatGPTは20日夜にサービスを完全に再開したが、OpenAIはステータスページに、ユーザーの会話履歴の完全復旧に向けて、まだ作業中だとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。