ちらっと見える閉店後の店内にどきどきする
閉店後の喫茶店とかで、従業員どうしが奥のほうで談笑している、というような場面をたまに見かけることがある。
イスが片付けられ灯りの落ちた店内に残って、仕事や友達のことでも話しているのだろうか、などと思わず想像してしまう。
閉店後のお店には、ふだん客として見るのとは違う雰囲気があって、勝手にいろんなドラマを想像してしまったりもする。今回は、いくつかのお店にお願いして閉店後の風景をのぞかせてもらいました。
※2008年1月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
雑貨 「ComaGoma」
東京・駒込の雑貨屋さん「ComaGoma(こまごま)」。うちのすぐ近所にあって、21時ごろ帰宅する際にいつも通りがかるお店。
通りがかる頃にはすでに閉まっていて、お店の方が一人で机仕事をするのがいつも見えていた。 たまに22時ぐらいに通りがかるときも、やっぱり同じだった。
自分の仕事がやっと終わったと思っている家路で、まだひとり働いている姿を見かけると、お仕事がんばってるんだなあと思う。
いつも通りがかる頃には閉まってしまっているので、あらかじめ閉店の時間を伺っておき、閉店の瞬間をのぞいてみた。扉を開け、店の外に並べたイスを両手にもってひとつずつ店内に運び入れる。イスにのぼって天井の灯りを落とし、最後に扉を閉める。
それから何時までか分からないけど、一枚めの写真のようにずっと机に座って働いているのだ。その時間は商品の発送やお客さんとのメールのやりとりをしているらしい。仕事をする一人の時間。いいなあと思った。
お店:「ComaGoma」 北欧の食器・家具など。 *掲載当時 |