Googleが、AI開発・運用が簡単に行える機械学習プラットフォームとして2021年に発表した「Vertex AI」に過去最大のアップグレードを行ったことを発表しました。この更新により、ジェネレーティブAIモデルがサポートされたほか、わずか数分から数時間でジェネレーティブAIアプリケーションを構築できる「Generative AI App Builder」が加わりました。
Google Cloud、ジェネレーティブ AI を 開発者、企業、政府に提供 | Google Cloud 公式ブログ
https://cloud.google.com/blog/ja/products/ai-machine-learning/generative-ai-for-businesses-and-governments
開発者と Google Workspace 向けの次世代 AI | Google Cloud 公式ブログ
https://cloud.google.com/blog/ja/products/ai-machine-learning/ai-developers-google-cloud-workspace
どういったことができるようになるのかというイメージ映像が公開されています。
Generative AI on Google Cloud – YouTube
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コンテンツにはImage、Audio、Text、Video、Codeなどの要素があります。
いろいろな要素を事前に用意。
そこへAIから「今日はどんなものを作りたいですか?」との問いかけ。
「ウェブサイト上の製品ページを、春の新作コレクションに合わせて更新したい」と返答。
すると、AIが製品写真やそのリリース文章などの情報をまとめてくれます。
春の新作コレクションページが完成しました。
デジタルアシスタントに「どんなコーヒーテーブルを買えばいいかな?」と質問。
AIが複数の候補を示してくれました。
「The Madisonが好み。『ミッドセンチュリーモダン』というのはなに?」と、候補の中から好みを選んだ上で、さらにAIに質問を重ねます。
すると、「ミッドセンチュリーモダン」は1940年代からアメリカやヨーロッパで流行したデザインであるという答えが示されました。
「コーギーが座ったらどんな感じだろう?」と、ちょっと無茶振り。
AIは的確に、The Madisonの椅子の上にコーギーが座った写真を生成して見せてくれました。
「気に入った!今日買える近所のお店はどこ?」
在庫のある近所のお店がわかりました。
「サンフランシスコのお店で買うことにしよう。たまってるポイントを使って購入するよ」と、ポイント利用での購入を指示。
349ドルのイスに30.1ドルの外税がかかり、100ドルをポイントで支払って、合計額は279.1ドル。支払額を確認したら、このまま購入することができます。
「Vertex AI」と「Gen App Builder(Generative AI App Builder)」により、企業側は、こうしたサイトをわずか数分から数時間で作れるようになります。
テストユーザーは、ジェネレーティブAIをサポートするようになったVertex AIとGenerative AI App Builderにアクセス可能です。
なお、Google WorkspaceにもAI機能が導入されていて、すでにGmailのスマート作成機能やGoogleドキュメントの自動生成サマリー機能を世界の30億人以上が利用しています。ここに今後はジェネレーティブAIも加わり、GmailやGoogleドキュメントでは、書きたいトピックを入力するだけで即座に草稿が完成するとのこと。この機能は今後数週間で一部のテストユーザーに提供される予定となっています。
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