2023年3月6日、GoogleがYouTubeの動画を視聴していると表示されるさまざまな広告のうち、動画下部を覆い隠すように表示される「オーバーレイ広告」を廃止する予定であると発表しました。オーバーレイ広告の廃止は2023年4月6日から実施される予定です。
YouTube の広告フォーマット – YouTube ヘルプ
https://support.google.com/youtube/answer/2467968
???? Optimizing ad formats – overlay ads are going away in April – YouTube Community
https://support.google.com/youtube/thread/204945026/%F0%9F%93%A2-optimizing-ad-formats-overlay-ads-are-going-away-in-april
YouTube is killing the overlay ad format next month | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2023/03/youtube-is-killing-the-overlay-ad-format-next-month/
YouTube上で表示される広告には以下のようにさまざまな種類のものが存在します。このうち、動画の再生を妨げることはないものの、動画下部を覆い隠すようにして表示される「オーバーレイ広告」が2023年4月6日以降は表示されなくなります。
動画広告のフォーマット | 説明 | プラットフォーム | 仕様 |
---|---|---|---|
スキップ可能な動画広告 |
広告が5秒間再生された後、視聴者は広告をスキップできます。 | パソコン、モバイル デバイス、テレビ、ゲーム機 | 動画プレーヤー内で再生(5 秒後にスキップ可能) |
スキップ不可の動画広告 | スキップ不可の動画広告は、最後まで見ないと動画を視聴することができません。 | パソコン、モバイル デバイス、テレビ、ゲーム機 |
15秒または20秒の広告が動画プレーヤー内で再生 |
バンパー広告 | 最長 6 秒のスキップ不可の短い動画広告で、最後まで再生しないと動画を視聴することができません。 | パソコン、モバイル デバイス、テレビ、ゲーム機 | 動画プレーヤー内で再生、最長6秒 |
オーバーレイ広告の廃止についてGoogleは「オーバーレイ広告は、デスクトップでのみ提供されていた旧式の広告フォーマットで、ユーザーのより良い視聴体験を損ないます」と述べています。また、オーバーレイ広告は視聴者が広告をクリックしたときにのみ報酬が発生していたため、オーバーレイ広告でクリエイターが収益を得るには十分でないとされています。
またGoogleは「この変更は視聴者にとっての利便性を高め、パソコンやモバイルデバイスでより優れたパフォーマンスを出せる広告フォーマットに最適化するために行われます」と述べています。
2023年4月6日以降、オーバーレイ広告はYouTube動画に表示されなくなり、YouTube Studioで広告をオンにしたときに利用できる、広告フォーマットからも除外されます。なお、Googleはオーバーレイ広告が表示されるのはデスクトップのみであり、エンゲージメントも他の広告フォーマットに移行すると考えているため、クリエイターの収益への影響は限定的なものになると予測しています。
なお、2023年4月6日以降もYouTube動画におけるその他の広告フォーマットに変更はありません。
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