がっつり遠くまで旅に出たいわけじゃないけど、ふだんと違う景色が見たい。できれば気分がガッと上がるような気持ちのいい景色がいい。とにかく自分の部屋じゃない場所でぼーっとしたい。
そんなときにはコンビニが近くにある海に行くと、めっちゃくっちゃいいと気がついた。最近お気に入りの休日の過ごし方である。
コンビニと海が揃えばなんでもできる
年度末。確定申告の季節だ。やることが普段よりちょっと多い。
するとどうだろう。どこかに出かけたい気持ちはあるのに、その「どこか」を探すのをおっくうに感じてしまうことがある。
元気が足りないと「見つける」「選ぶ」がちょっと大変になるのだ。
そんなときにおすすめしたいのが、とりあえず何も考えないで「海が近くにあるコンビニ」だけを目指すことである。
でかけるときに大切なのは、海とコンビニ以外の情報を頑張ってあれこれ調べないことだ。
活力がみなぎっているときはそれでもいいんだけど、探し疲れしそうなときは、思い切って情報に制限をかけちゃったほうがいい。
海の近くのコンビニに行けば、それだけで十分旅行になるのだ。
海だけじゃなくコンビニがなぜ必要なのかというと、強気になれるから。手ぶらで出かけても、いろんなものを現地調達できる自由があると思えば、気負いなく出かけられる。
なんでも揃うコンビニは、出先の我々を自由にしてくれるのだ。
……という感じで、現地調達をしたあったかいものや冷たいものを自在に楽しめる。
食べものの適性温度は心に幸せをはこんでくれる。
たとえばお店でごはんを食べるとき、キンキンに冷えたビールが出てきたり、はふはふいいながらじゃないと口にできないくらい熱い汁物が出てきたりするとうれしくなるだろう。
コンビニが近くにある海で食べるごはんは、さすがに飲食店の精度には及ばないかもしれないけど、野外で食べるわりにはそれに近い。全般的にそんなに高くないのもありがたい。
キャンプで食べるごはんのごとく「景色がいいから、普段よりもおいしく感じられる」現象が起こりがちなのもすばらしい。
すっかり楽しくなって最近は週末ごとに出かけている。
そのなかで東京都在住の筆者が、これはいいぞ!と特に思ったのが三浦海岸の海とコンビニの位置関係だ。
店から海まで徒歩0分と言ってもさしつかえないくらい近いのだ。
三浦海岸駅付近の海とコンビニの関係性がめっちゃいい
上記の場所に行くには京急電鉄が便利だ。最寄りの京急三浦海岸駅は名前のとおり三浦海岸にとっても近い。5分も歩けば海岸とコンビニに到着する。看板にいつわりのない駅である。
地図をたよりに海の方向へ歩いていたら、さっそく海岸線が見えてきた。この展開、ある程度は予想できていたはずなのに、いざ景色を目の前にしたら、「え!さいこう!」って声が出た。
とっさのことに制御が間に合わなくて、そこそこ大きな声で騒いだので、洗車中だった近隣の人に聞こえていたような気がする。
セブンイレブンのキャッチコピーは「近くて便利」。日々十分にその恩恵を受けてきているけど、特に今日は鮮烈に感じている。
この近さ、便利をとおりこして神々しい。うれしいので、奮発して普段よりもいいコーヒーを飲もう。
ちなみにセブンイレブンからおおよそ10分歩くと、ミニストップの三浦海岸店もある。
ただミニストップ付近の海岸は、関係者以外立ち入り禁止になっているゾーンもあったりと、セブンイレブン付近と比べると開かれた場所ではないので、いちばんのおすすめはやっぱりセブンイレブンだ。
ミニストップといえばこれだろう、と勇足でソフトクリームを購入して海岸に近づいてみたはいいが、「あ、海の近くまで行けなくない……?(どうしよう)(アイス溶けちゃう)」って動揺した。
3分くらい歩いたら眺めのいい場所に無事辿りつけたのだけど、春全開になる少し前の気候で本当によかった。