格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションと、人気アニメ「プリキュア」シリーズを製作する東映アニメーションは2023年3月4日、機体にキャラクターを描いた「『ひろがるスカイ!プリキュア』ジェット」の運航を始めたと発表した。
プリキュアシリーズの「生みの親」として知られる東映アニメーションのエグゼクティブプロデューサー、鷲尾天(たかし)さんは記者会見で「夢がひとつかなったみたいな感じで、とても嬉しい」と笑顔を見せた。
離陸時のスピード感がソラ・ハレワタールのイメージと「非常に近く重なっている」
ピーチがコラボするのは、シリーズ20周年記念作品で2月に放送が始まった「ひろがるスカイ!プリキュア」(ABCテレビ・テレビ朝日系列)。男子が変身するプリキュア「キュアウィング」がメインキャラクターのひとりとして登場したことが話題の作品でもある。空がテーマの作品で、航空会社との親和性も高い。「プリキュア」シリーズを放送するABCテレビとピーチは19年に業務提携を結んでおり、今回のコラボはその一環でもある。ピーチ広報室によると
「どちらともなく話が進み、困難に立ち向かい進化を続けるプリキュアと、コロナなど苦しい外部環境にも負けず新しい挑戦を続けているピーチで親和性を感じ共感した」
という。
ラッピング機には、機体後部にキュアスカイ、キュアプリズム、キュアウィング、キュアバタフライ、エルちゃんを描いたデカールと呼ばれるシール状のフィルムを横6.8メートル、縦3メートルにわたって張り付けた。グッズの販売も予定しており、4月頃にステッカー、夏頃にモデルプレーンを売り出す。
「飛行機大好き」だという鷲尾さんは、
「もちろん機体もすごく好きなんですけど、乗ったときの、タラップが外れてね、滑走路までゆっくり行って準備が整ったところで、スタートする瞬間が、すごい好きなんですよ」
と熱弁。離陸時に加速するスピード感が、主人公のソラ・ハレワタールの勢いがあるイメージと「非常に近く重なっている」として、
「本当の機体とコラボできるとは思っておらず喜ばしいし、なんかちょっと夢がひとつかなったみたいな感じで、とても嬉しいです」
と喜んだ。