Googleの画像管理サービス「Googleフォト」には、写真内の人物と背景を認識して背景だけを目立たない色に変化させる「カラーフォーカス」が搭載されています。カラーフォーカスは、従来はGoogle製スマートフォン「Pixel」シリーズでのみ利用可能だったのですが、2023年2月23日からは「Google ONE」加入者ならPixel以外のAndroidスマートフォンやiPhoneでも利用可能になったので、使い方や効果をまとめてみました。
写真を編集する – Google フォト ヘルプ
https://support.google.com/photos/answer/6128850
カラーフォーカスを使うには、Googleフォトで編集した写真を表示してから「編集」をタップ。
続いて、「ツール」をタップしてから「カラーフォーカス」をタップします。
すると、画面下部にカラーフォーカスの効き具合を0~100の範囲で調整できるバーが表示されるので、バーを動かして好みの状態に調整します。
試しに効き具合を100にしたところ、人物以外の部分がモノクロになりました。調整が終わったら「完了」をタップ。
続いて「コピーを保存」をタップ。
「保存しました」と表示されれば、編集完了です。
以下のムービーでは、カラーフォーカスを使った写真編集の様子を確認できます。
Googleフォトの「カラーフォーカス」で人物以外の色を調整する様子 – YouTube
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以下の画像上のバーを左右に動かすと、編集前(左)と編集後(右)を比較できます。手動では範囲指定が難しい髪の毛や手の部分もバッチリ色分けされています。
ただし、効き具合を100に設定すると背景がモノクロの不自然な写真になってしまうため、「人物を目立たせたいけど、自然な状態を保ちたい」という場合は効き具合を適宜調整するのがオススメ。効き具合を70に設定した以下の写真では、不自然さを感じさせずに人物を強調できています。
他の写真でも、カラーフォーカスの効果を確かめてみました。人物が4人写った自撮り写真でも、問題なく人物と背景を区別できています。
4人の子どもを背後から撮影した写真でも、バッチリ色分けできました。
以下の写真では、人物と背景の区別がうまくいかず、編集後も背景の金色が残ってしまいました。
写真の内容を自動分析して使用可能なツールのみを表示してくれます。このため、写真によってはカラーフォーカスを使えないことがあります。例えば、大勢の人物が映った以下の写真では、「ツール」内に「カラーフォーカス」が表示されませんでした。
また、以下の写真でも「カラーフォーカス」は表示されませんでした。
実際にカラーフォーカスを使ってみたところ、一部の写真では利用不可でしたが、利用可能な写真では非常に簡単に人物を目立たせることができました。「構図の良い写真が撮影できたけど、背景が鮮やかすぎて人物が目立たない」という時にサクッと人物のみを目立たせられるので、再撮影が困難な状況などで役立ちそうです。
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