2009年の犯罪発生率最下位のドミニカ国の様子を現地で確かめてきた【インターリンク ドメイン島巡り 第32回「.dm」】

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2023年02月16日 09時00分
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「ドミニカ」と聞いてまず思い浮かべる国は、メジャーリーガーを多数輩出している野球大国「ドミニカ共和国」の方だと思いますが、ドミニカという名前の国はもう一つあります。それが「ドミニカ国」。これまで犯罪多発都市や沈みかけの絶海の孤島、人よりホッキョクグマが多い世界最北の町などに弾丸現地取材してきた「ドメイン島巡り」の第32回目となる今回は、カリブ海の植物園と言われるほど自然豊かな一方、2009年の犯罪発生率が世界で最も高いとされていたドミニカ国の魅力を現地に行って調査してきました。

ドメイン島巡り – 世界のドメイン1,000種類以上を取り扱うインターリンクが、「.cc」「.tv」「.sx」等、南太平洋やカリブ海などの「島のドメイン」約50種類に焦点をあて、実際にその島々に行き、島の魅力をレポートします。
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◆ドミニカ国はどこにあるのか?
ドミニカ国は南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海に浮かぶ島。面積は754平方キロメートルで、東京23区より少し広いくらいの面積しかない小さな島です。かつてはフランスの植民地でしたが、1805年にイギリスの植民地になりその後1978年に独立。公用語はイギリス英語で、国内の標識や看板もすべて英語です。首都はロゾー。使用されている通貨は東カリブドルですが、アメリカが近いので米ドルも使えます。

目次
◆第2の都市ポーツマスを経由して首都ロゾーヘ
◆日本からのハリケーン災害復興支援は港の再建
◆地元の人は行かないドミニカの天然温泉施設
◆幻の国鳥「インペリアル・アマゾン」
◆世界で最も危険だった国のダウンタウン
◆日本人が住んでいないのに日本の車だらけ
◆ドミニカ国のKFCで日本にないメニューを食べてみた
◆街で見かけた「.dm」ドメイン
◆現地でのeSIM 速度調査

◆第2の都市ポーツマスを経由して首都ロゾーヘ
というわけで、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミのマイアミ国際空港から、アメリカン航空でドミニカ国へ出発。


一番端にあるターミナルで周囲の飛行機の離着陸の轟音を聞きながら搭乗開始を待ちます。機材トラブルにより出発が30分遅れましたが無事に出発。


マイアミを出発して約3時間でダグラス・チャールズ空港に到着しました。


空港を出て歩いていると、道路のベンチにタクシーの運転手が3人座っているのを発見。「乗りますか?」と声をかけてきてくれたアレクサンダーさんのタクシーに乗ることにしました。


首都のロゾーに向かいます。右の地図にある最短コースなら約1時間で着きますが、今回は左の地図にある、海沿いのルートで景色の良いドミニカ国第2の都市ポーツマスを経由することにしました。


あいにくの天気の中でサッカーをしている少年たちを発見。ドミニカ共和国は野球が盛んですが、ドミニカ国ではサッカーが人気です。


しばらく走っていると交通事故の現場に遭遇しました。ドミニカ国には市街地にも山道にも信号機がないため、ドライバーは頻繁にクラクションを鳴らしながら運転しています。


AMBULANCE(救急車)も到着。


車が大破していますが、幸いなことに重傷者はいないようです。


警察も駆けつけています。救急車もパトカーも日本車でした。


安全第一で山道を進みます。すると、突然運転手のアレクサンダーさんが車を降りて道端の木から何かを取り始めました。「Sweet Sup」という名前の果物だそうです。私たちのために取ってくれたのかと思いきや、自分用でした。


島の西側にある、島で2番目に大きな町「ポーツマス」に入ると住宅街が見えてきました。


ポーツマスのビーチでは多くの人たちが海水浴などを楽しんでいます。この日は日曜日で、ほとんどのお店が閉まっていました。


ロゾーに到着する前に日没を迎えました。夕暮れの海岸は絶景です。


夜になりゲストハウスに到着。ずっとアラームのような虫の声が聞こえていました。

ドミニカ国の虫の鳴き声。日本人には何かのアラートにしか聞こえません。 – YouTube
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◆日本からのハリケーン災害復興支援は港の再建
宿泊したのは、セントジェームスゲストハウス(St James Guesthouse)というゲストハウス。


朝食はフルーツがメイン。


バナナが経済の中心なだけあっておいしかったです。


マリゴット漁港に行ってみると、豪華客船が来航していました。


日本とドミニカ国の国旗が並んでいるプレートがあります。


日本の国際協力機構JICAは2017年9月のハリケーン「マリア」で被害を受けたドミニカ国の漁業施設や設備の復旧事業「ロゾー・マリゴ漁 業施設改修計画」を2019年10月に設立して、最大10億7200万円の無償資金協力を行いました。


マリゴット漁港の全棟防水工事や市場・管理棟、漁民ロッカー・トイレ棟、船体修理建物・ワークショップ棟、岸壁及び防波堤コンクリート、魚用コンテナ、台秤、VHF無線設備の改修は2022年11月に完了しました


港内には市場もありました。豪華客船から降りてきた乗客向けのお土産屋が並んでいます。


豪華客船が出港する午後4時頃になると一斉にお店が閉まり、にぎやかだった市場は急に殺風景になりました。


◆地元の人は行かないドミニカの天然温泉施設
観光案内所でガイドをお願いしたところ、公式のガイドが運転するタクシーにカナダ人のご夫婦と相乗りして観光することになりました。豪華客船を下船した観光客向けの2時間ほどのツアーです。


これが公式ガイドの証明書。車の中に貼ってありました。


小さな国土に4つの活火山を有するドミニカ国は高い山に囲まれ、アップダウンの多い地形です。山の高い位置に見えるのはトラファルガーの滝。ガイドが車を運転しながら解説をしてくれました。


ジャングルのような場所で一時停車。温泉が湧いています。


近くには天然温泉施設「スクリューズ・サルファー・スパ」がありました。ここは現在営業していませんが、入浴できる温泉は別に4ヶ所あります。料金は10米ドル(約1314円)。地元の人は値段が高くお湯の温度も高いという理由で利用しないそうです。


近くに生えていたカカオの木。


試食コーナーを発見。島で採れたスイカやパイナップル、バナナ、アボカドなどが並んでいます。


タクシードライバーのアレクサンダーさんが取っていたSweet Supもあったので食べてみると、甘い桃のような味でした。募金箱が置いてあったので、1米ドルを寄付してきました。


◆幻の国鳥「インペリアル・アマゾン」
ドミニカ国の国旗や街のいたるところに描かれている国鳥のインペリアル・アマゾンは絶滅危惧種です。2019年の時点で、成熟した個体は約50羽しか野生に残っていないと推定されています。体長は平均48センチメートル。恥ずかしがり屋で近づくのが難しく、通常は3羽以下のグループで移動するそうです。彼らは木のてっぺんにとまるのを好み、羽毛でカモフラージュされているため見つけるのが難しいそうです。


インペリアル・アマゾンが描かれているドミニカ国の国旗を最新のものから順に並べてみます。これは1990年から使用されている国旗です。


そして、これが1988年から1990年まで使用されていた国旗。星の色が違います。


1981年から1988年までの国旗はこれ。インペリアル・アマゾンが右を向いています。


これが1978年から1981年までの国旗で、黒いラインの位置が異なります。このように国旗が少しずつ変化していることが分かります。


バス停の待合所にもインペリアル・アマゾン。


幻と言われると、どうしても見たくなります。地元の人に聞いてみると「滅多に見ないよ」とか「テレビでしか見たことない」と、やはり短時間では見つけられそうにありません。ただ、山間部で暮らす人は「時々見ることはあるよ」とのこと。ガイドさんがインペリアル・アマゾンの鳴き真似を披露してくれました。

ドミニカ国の国旗も描かれているインペリアルアマゾンという鳥の鳴き真似 – YouTube
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特徴や鳴き声もわかったところで、インペリアル・アマゾンの捜索を開始……といきたいところですが、「保護されているインペリアル・アマゾンならオウム保護研究センターに行けば見れる」とのことなので、今回は時間もないので野生のインペリアル・アマゾンは諦めて、オウム保護研究センターに向かいました。


現地に到着。遠くからですが、インペリアル・アマゾンに会うことができました。


もっと檻のそばまで行きたかったのですが、実は手前に手すりがあって、これ以上近づけません。


恥ずかしがり屋で繊細なインペリアル・アマゾンの性格に配慮しているのかもしれません。


◆世界で最も危険だった国のダウンタウン
入ったら15秒で死んでしまうマンションがあるというヨハネスブルグが本当に凶悪犯罪都市なのかどうかを調査したこともありますが、今回は2009年の世界で最も危険な国に選ばれたドミニカ国の首都ロゾーにあるダウンタウンの様子を確かめてきます。


野良犬や放し飼いにされている犬をよく見かけました。少し怖い感じがしますが、犬はおとなしく、逆に人間を怖がっている感じ。


「ラスター」と言われる細かい三つ編みを頭全体に編みこむヘアスタイルの女性に出会いました。今回出会った島の人々は英語をしっかりと話すことができて、訛りをほとんど感じません。よく使う言語はフランス語ベースのクレオール言語だそうです。


CYBER BOX ENTERTAINMENT」というお店に入ってみます。


ここは小さなゲームセンター。店内にはXboxとPlayStationが1台ずつ置かれており、40分10東カリブドル(約470円)でゲームをプレイできます。支払いは米ドルでもOK。


街にはカラフルな壁画がたくさんあって、見ているだけで楽しくなります。


コンセントの変換器を買いたかったので電器屋を訪ねました。電器屋の店主は中国人で、2012年にドミニカ国にやってきたそうです。


この島に住んでいる日本人を知っているかと聞いてみると「ドミニカ国に日本人はいないんだ」と教えてくれました。日本料理店も無いそうなので、おすすめの中華料理店を聞いてそこで昼食をとることにしました。メニューはたくさんありますが、一番人気だという「Fried Rice」と「Chicken Fried Rice」と「Tofu Chow Mein」を注文。


近くで働いているという女性はテイクアウトを利用。


「Chicken Fried Rice」は、色濃く焼いたチャーハンにフライドチキンを載せ、ソースをかけたもの。料金は12東カリブドル(約570円)。


「Tofu Chow Mein」は、揚げ豆腐が入った焼きそば。料金は20東カリブドル(約951円)。


ダウンタウンを散策してみましたが、日中に歩く分には危険なイメージは全くありません。むしろダウンタウンで会った人々は皆優しく、親切でした。治安は大きく改善され、近年の犯罪発生率は低いようです。


◆日本人が住んでいないのに日本の車だらけ
2018年10月発表のデータによると、ドミニカ国の在留邦人数は0名。しかし、日本車があちらこちらで走っていました。ドミニカ国は自然が豊かな国ですが、至るところにコンクリートの車道が整備されています。これは、1945年にイギリスの企業が舗装したものだそうです。太陽光パネルのついた街灯は、3年~4年前に中国によって設置されました。


道路はイギリスや日本と同じ左側通行。車内の日本語表記もそのままでした。


「最大積載量」の表記もそのまま。


日本の企業や幼稚園の車もそのまま走っていました。


このめいせい幼稚園の車は、今はドミニカ国のスクールバスとして使われているそうです。運転手に聞いたところ、この車が日本でスクールバスとして使われていたことを知っていました。


ドミニカ国で人気のある日本の中古車はNoahRav4、トラックだそうです


◆ドミニカ国のKFCで日本にないメニューを食べてみた
ドミニカ国にもKFC(ケンタッキーフライドチキン)があります。ロゾーに到着後、夕食をKFCでとることにしました。まず圧倒されたのは、店外に並ぶドライブスルー待ちの車の行列。


そして店内も注文まで20分程度かかるような行列でした。こんなに大きな飲食店は首都ロゾーでもこのKFCくらいしかありません。


メニューは日本のKFCとさほど変わりません。


せっかくなので、日本では見かけない「BBQ WINGS」が入っているセット「PERFECT PAIRS 2」(20東カリブドル/約951円)、「MAC&CHEESE」(5東カリブドル/約238円)、トウモロコシ(4.5東カリブドル/約214円)を注文してみました。


これが「PERFECT PAIRS 2」。BBQ WINGSは、マクドナルドのチキンマックナゲットのバーベキューソースのようなソースがチキン全体にたっぷりと染み込んでいて、直接手で掴むと手がベタベタになりますが、チキンの肉とよく合って美味しいです。


「MAC&CHEESE」は、チーズの味がするマカロニ。そうとしか形容できません。トウモロコシもごく普通のトウモロコシでした。


アメリカが近いからか、ロゾーにはピザ屋がたくさんありました。パーキーズピザで14インチ(35cm~36cm)のSupremeピザをオーダー。料金は44東カリブドル(約2092円)でした。


ホテルに持ち帰り、ドミニカ国産のラガービール「Kubuli」で乾杯。ドミニカ国の調査を締めくくりました。


◆街で見かけた「.dm」ドメイン
ドミニカ国に割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.dm」です。「.dm」は、Direct Mail(ダイレクトメール)の略として、Sway.DMなど商品カタログや案内を送るメッセージサービスで多く使われています。今回は、首都ロゾーのダウンタウンやポーツマスで、どのように使われているかを調べてきました。頻繁に目にしたドメインは「cwdom.dm」です。「cwdom」は「Commonwealth of Dominica」の略。メールアドレス「〇〇@cwdom.dm」の表記をたくさん見かけました。


政府機関は「dominica.gov.dm」を使用。


ポーツマスにある大学「American Canadian School of Medicine」は教育機関向けの「edu.dm」を使用。


トップレベルドメイン「.dm」の使用はほとんど見かけませんでしたが、国立銀行(National Bank Of DOMINICA) は「nbd.dm」。


調剤薬局のジョリーズ・ファーマシーは「jollys.dm」を使用していました。


◆現地でのeSIM速度調査
ドメイン島巡りでは、2018年6月から2020年9月まで、SIMカードを現地調達してその購入の様子を伝えてきましたが、販売店を探したり購入手続きをしたりするのに意外と時間を取られるのでeSIMを採用することにしました。eSIMに切り替えたことで、簡単にドミニカ国で使える回線を契約できました。

今回利用したのは、Ubigiのカリブ諸国データプラン(1GB、30日間、US19ドル)。ドミニカ国のeSIM速度はロゾーのダウンタウンで計測したところ、7.3Mbpsでした。


Airaloのドミニカ国のデータプランは残念ながら繋がりませんでした。

海外に行く予定のある方は以下のnoteも参考にしてみてください。

2022年、最強の海外用eSIMはコレだ!海外用Wi-Fiはやめておくべきこれだけの理由|株式会社インターリンク
https://note.interlink.blog/n/nbc08ddc8169e

というわけで、今回のドメイン島巡りで訪れた場所は以下のGoogleマップ上でまとめて確認可能です。

また、「ドミニカ国まで実際どうやって行けばいいの?」というアクセスの詳細はここから確認可能。

ドメイン「.dm」の詳細や申し込みについては、以下のリンクから確認できます。

dmドメイン登録(ドミニカ国)|世界のドメイン取得、コンサルティングならGonbei Domain(ゴンベエドメイン)


(文・写真:インターリンク https://www.interlink.or.jp/
ドメイン島巡り https://islanddomains.earth/)

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