米百俵の話ももう懐かしいものとなったが、私にはその話の流行した当時、気になることがひとつあった。
米俵って、どうやって開けるんだろう?
いまや何かのイベント、または大相撲の表彰式でしかみることのない「米俵」。新潟に向かう用事があったので、ついでに米俵も探してみることにした。
※2007年9月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
たいへんお手数おかけしました
新潟といえば米どころ。警察のマスコットも「米が制服着てる」と評判の新潟だが、現地の知人に声をかけてもらったところ・・・「米俵を作ってる、または扱ってる店はわからない」とのこと。ガーン。まあ、現代ではそりゃそうだろう。私の考えが安易だったか。
ただ、現地でお米の包装材を扱っている田中さんという方にひとつ心当たりのお米屋さんがあり、そこに米俵が置いてあるかもしれないとのこと。急遽田中さんに道案内を願い、そのお店、星山米店さんにお邪魔することができた。
通されたのは精米工場。その片隅に、それはあった。
たまたまお店の取引先でイベント用に米俵が必要になり、貸し出ししたものが戻ってきていたとのこと。ちなみにそのイベントとは、銀座のおにぎり屋さんによる「米俵をかついでみよう」というもの。たいへん魅力的なイベントである。
おおー。米俵。
と、ファーストコンタクトの感慨を文字で表すとしたらそのくらいか。テレビや本で、そりゃ米俵は見かけますものね。
ただ、どういう構造になっているのか、どういうふうにお米が入っているのか、それがわからない。納豆の藁苞(わらづと)とは全然違う。解体したい、と申し上げると、工場長の布川さんは米俵を明るい場所に移してくださった。