「21機のUFOを追跡した」というブラジル政府によるUFO関連資料

GIGAZINE
2023年02月07日 23時00分
メモ



アメリカ政府は2004年と2015年に海軍パイロットが撮影した未確認飛行物体(UFO)の動画を本物と認めており、動画をYouTube上で公開しています。UFOに関する資料を公開しているのはアメリカ政府だけでなく、ブラジル政府も独自に作成したUFO関連の資料を一般向けに公開しています。

Official UFO Night in Brazil
https://www.gov.br/en/government-of-brazil/latest-news/2022/official-ufo-night-in-brazil

2012年5月、ブラジルの情報公開法(LAI)が制定されて以来、同国の国立公文書館ではUFO関連の資料が公開されており、同施設において最も閲覧されている人気コンテンツとなっているそうです。また、ブラジル政府に対して行われる情報公開請求においても、UFO関連の資料が最も多く取り扱われている模様。LAIが施行されてから、公的機関ではUFOに関する情報公開請求が殺到しているとブラジル政府は記しています。

その結果、ブラジル空軍はUFOに関する資料のほとんどを国立公文書館に移管するに至ったそうです。UFOに関する最初の情報公開請求は、LAIが施行された翌日である2012年5月17日に行われており、これは「UFOに関するすべての文書にアクセスすることを求める要請」だったとブラジル政府は記しています。


ブラジルの国立公文書館に保管されているUFO関連の資料には、UFOを目撃したという人の報告や、UFOに連れ去られたという人の報告、UFOの写真・動画・音声・文書などがまとめられているそうです。これらの資料が国立公文書館に移管されたことで、ブラジルでは1969年に超常現象とされるUFOを科学的に調査するための組織「Unidentified Aerial Object Investigation System(SIOANI:未確認飛行物体調査システム)」が設立されたことが判明しています。

UFO関連の資料のひとつ。


ブラジル政府はLAIを祝うために、国立公文書館に保管されているUFO関連資料の一部を公開しています。公開した資料のひとつは1986年5月19日、ブラジルのサンパウロ、リオデジャネイロ、ミナスジェライス、ゴイアスという4つの州で合計21個のUFOが目撃されたというもの。

5月19日に目撃されたUFOのサイズはまちまちですが、直径100メートルに達するものもあったそうです。UFOの目撃情報は民間人や軍関係者などから寄せられており、ブラジル空軍の統合防空・航空交通管制センターのレーダーも同じタイミングでUFOを検出しており、ブラジル空軍の戦闘機5機が防空作戦センターの指令により発進し、UFOを迎撃する任務にあたっています。


当時、統合防空・航空交通管制センターで航空管制官を担当していたというセルジオ・モタ氏の、「時々、パイロットはターゲットと視覚的に接触していましたが、レーダーは何も記録していませんでした。別の時には、レーダーが物体を検出しているものの、パイロットは目視でそれを確認することができませんでした」という証言も残っています。

その後、1986年5月23日16時30分に当時ブラジルの航空大臣を務めていたオクタヴィオ・ジュリオ・モレイラ・リマ准将が記者会見を開き、5機の戦闘機が21機のUFOを追跡したとマスコミに伝えています。記者会見の中で、リマ准将は「(地球外生命体や空飛ぶ円盤を)信じるかどうかではありません。我々は技術的な情報しか提供できません。いくつかの仮定がありますが、技術的な説明はできません」と語ったそうです。


この記者会見には戦闘機に搭乗していた5人のパイロットと、当時管制室で勤務していた管制官が出席していました。記者会見の中で、リマ准将はUFOに遭遇した際の状況を詳細にまとめた報告書を作成すると語っており、この報告書が国立公文書館のUFO関連資料の中に保管されているというわけです。

なお、この報告書には「司令部は観測した物体を追跡して距離を保ちましたが、この物体は編隊を組んで飛行する能力を有していたため、有人でなくとも知性を持っていることが確認できました」と記されています。

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