「こいつは毒」「壊れた方がよい」 人気VTuberへの中傷コメントで損害賠償120万、所属事務所が発表

J-CASTニュース

   ANYCOLORはVTuber・バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属ライバーの勇気ちひろさんへの誹謗中傷行為を繰り返していた人物に対する損害賠償請求を行い、対象者が約120万円の賠償金を支払う示談が成立したと2023年2月1日に発表した。

   同人物はツイッター上で「心は壊れた方がよい」「こいつは毒だ」などと、勇気さんを名指す形での投稿を行っていた。


  • VTuber「勇気ちひろ」に誹謗中傷コメントで損害賠償120万、所属事務所が発表(ANYCOLORニュースリリースより)


  • Vtuberの「勇気ちひろ」さん(公式サイトより)

「誹謗中傷行為の抑止に向けた大変重要な成果」

   勇気さんは雑談やゲーム実況配信を中心に行うバーチャルライバーで、YouTubeチャンネルの登録者数は約63万4000人。

   同社は「対象者は、SNSサービスであるTwitterにおいて、勇気ちひろを名指しする形で『勇気ちひろの心は壊れた方がよい』『こいつは毒だ』といった旨のツイート(リツイートを含みます。)を行った」と説明。これを受け、勇気さんを当事者に「名誉感情の侵害」を理由とした発信者情報の開示請求訴訟を起こしていた。

   同請求が裁判所に認められ、開示された発信者情報をもとに対象者へ損害賠償を請求。対象者が約120万円の賠償金を支払う形での示談が成立したとした。

   また、他の所属ライバーの個人情報をネット掲示板に投稿した人物には「プライバシー権侵害」を理由に裁判所への発信者情報開示請求を行い、これが認められたと報告。同様に、所属ライバーのYouTube配信中に脈絡のない「荒らしコメント」を投稿していた人物についても「営業権侵害」を理由に情報開示請求を実施し、荒らし行為について営業権侵害が認められたとした。

   同社はこれらの結果について「当社所属ライバーに対する誹謗中傷行為の抑止に向けた大変重要な成果と捉えている」とし、今後も同種の誹謗中傷行為には法的な手続きを講じていくとした。

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