コスパも効果も最強な健康グッズは「入浴剤」だった

GIZMODO

2022年11月20日の記事を編集して再掲載しています

冷えが万病の元なら、保温は万病の薬なのです。

あるアンケートによると、入浴をシャワーだけで済ます派と湯船に浸かる派はほぼ半々だそう。かくいう僕も人生の大半はシャワー浴だけで済ませてきました。でも、今ではほぼ週6で湯船に浸かっています。なぜなら、その方が日中ダルくないから。

で、「せっかく湯船に浸かるなら入浴剤を使ってみようかな」ということで、色んな入浴剤を試してきました。TOP画像で紹介してるもの以外にもLUSHのバスボムBarthのバスソルト、さまざまな温泉の素などなど。最近ではCBD配合のバスボムなんてのも試してみたり。

色んな入浴剤を試してみて思ったことは2つ。1つは、入浴剤の身体への影響はマジでわかるんだってことと、もう1つは入浴剤ごとにフィーリングが違うんだってことです。というわけでオススメの入浴剤やそれぞれの違いについて語る…前に、そもそも湯船に浸かることの意義について語らせてもらっても?

時間を削ってでも保温する意味がある

湯船派になったきっかけは約1年前の冬。寒い時期だけ湯船に入る人は少なくないと思いますが、同様に僕も冬はよく湯船に浸かっていました。で、そのときに「バブ メディキュア」を試してみたら、ただの湯船に浸かるよりも明らかに汗をかいたんです。「入浴剤でこれだけ汗をかいたらほぼサウナでは?」的な実感がありましたね。

それからはバブ以外にも、SNSで話題になっていた「ツムラのくすり湯 バスハーブ」や、東急ハンズでやたら推されていたバスソルトなどを試すうちに、いつのまにか湯船に入るのが日課に。だんだんと寝付きも良くなってきました。科学的にも、入浴により深部温度(体内の温度)が上がると入眠しやすくなるって言いますから。

次のきっかけは今年の夏頃。腰痛の改善に接骨院に通うようになりまして、そのとき先生に「湯船に浸かるのにハマっていて、かれこれ半年くらい続いてるんですよ〜」と話したら、先生いわく。

素晴らしいですね。もう数ヶ月続ければ基礎体温も上がってめちゃくちゃ健康に繋がりますよ。

こう言われてしまっては、もう湯船のパワーを信じるっきゃない。思えば東洋医学においてはからだを温めることは何よりも肝要とされていますし、体温が1度下がると免疫力は3割低下するとも聞きます。運動不足とデスクワークで固まった肉体に必要なのは、湯船パワーなのではないか…!?

などなどのきっかけを経て、今では作業時間を削ってでも15分の湯船時間を確保した方が、心身のパフォーマンスがよくなることを実感するようになりました。むしろこの程度の時間効率で得られる健康効果を思えば破格です。僕は声を大にして言いたい。皆、湯船に入ろうぜ!

保温による血行促進を狙うなら炭酸ガス系入浴剤がオススメ

で、せっかく時間と光熱費をかけて湯船に浸かるならもっと恩恵を得たいよねってことで、入浴剤の出番です。入浴剤もさまざまな種類がありますが、ここでは定義的なものを抜きにして体感で語らせてもらいます。

ちなみに条件を揃えるため、40度のお湯で10分間浸かった上での評価を軸としています。夏冬問わずこの条件で浸かってるので、わりとフェアに評価できてるはずです。多分。きっと。

体を温めることを優先したいときは、バブに代表されるような炭酸ガス系の入浴剤がオススメです。温泉でも炭酸泉ってありますが、あれはお湯の中に溶け込んだ炭酸ガスが血管を拡張して保温効果を高めています。こちらも原理は同じで、「バブ メディキュア」は普通のバブよりも高濃度の炭酸を生み出してくれます。保温狙いならこれで間違いなし。

同じく炭酸系なら「きき湯FINE HEAT」もかなりオススメ。5種類あるんですけど、トウガラシエキス配合でサウナ気分になれる「きき湯FINE HEAT スマートモデル」や、温泉ミネラル成分や生薬を配合した「きき湯FINE HEAT リセットナイト」など、効果に応じて選べます。5種類が1パックずつ入ったアソートパックも売ってるので、ぜひお試しを。詰め替え用もあるのでコスパもヨシ。

スベスベ感やじっくり温まりたい人は薬用系がオススメ

冬になるとSNSで話題になりがちなのが、「ツムラのくすり湯 バスハーブ」。トウキ、センキュウ、ハマボウフウ、チンピなどの生薬を主成分とした入浴剤です。香りはかなりキツめで、パッケージの時点で生薬が香ります。バスタオルの近くに保管するのはやめときましょ。

炭酸系に比べると体が温まる感覚は弱めで、汗もあまりかきません。その代わりなめらかになったお湯が肌のスベスベ感を向上させたり、生薬の香りで精神的にリラックスできたりと、滋養的な楽しみ方ができます。

僕の体感だと、炭酸系は10分浸かれば充分ポカポカ、それ以上長湯するとのぼせてくる感覚。くすり湯は15分〜30分浸かっていてものぼせる感じはしません。長湯すればいいってものではありませんが、腰痛や足のむくみをじっくり温めるにぴったりです

コスパの良い無機塩類系入浴剤は種類が豊富

各地の温泉地名を冠した入浴剤の多くは、無機塩類系入浴剤に該当します。塩類が皮膚表面のタンパク質と結合して保温効果を高めるという仕組みですが、炭酸系に比べると保温効果は抑えめです。入浴剤と聞いてイメージしがちなやつですね。

利点はコスパの良さと各社のバリエーションの多さ。この「温素 白華の湯」はバスロマンブランドを展開するアース製薬から出ていますが、アース製薬の入浴剤だけでもすごく種類があります。スキンケアタイプや無添加タイプ、生薬配合タイプなど、好みの入浴剤と出会うまで試してみるのも一興。

おしゃれギフトにも自分へのごほうびにもなる、バスソルト

ドラッグストアでは入浴剤と同じように販売されているバスソルト。改正薬事法では入浴剤と区別されていて、分類上は「化粧品もしくは雑貨品」に該当します。これは配合しなければならない成分の違いに依るものですが、かといって保温効果は悪くありません。バスソルトの定番「クナイプ」をいくつか試してみましたが、バブほどではないにしてもバスロマン以上の保温性は感じました。

ただ、バスソルトは保温性よりも香りなどのリラックスねらいで使うのが良いだろうと思ってます。包装や瓶もおしゃれなのが多いので、持っていて気持ちがアガるアイテムでもありますね。香りの種類はとても豊富で、モノによってはかなりハーブハーブしますよ。

一方で「Barth」のような無香料のタイプや重炭酸のバスソルトもあります。Barthはぬるめのお湯でじっくり浸かることを推奨しているので、週末にのんびりバスタイムをキメたい人にはオススメ。湯船に浸かりながらネトフリドラマなどいかが?

オススメは炭酸系。サブ入浴剤としてそれ以外のものを

僕はリラックス効果よりも保温効果を期待して湯船にドボンしてるので、一番信頼しているのは炭酸系入浴剤です。バブやきき湯を普段使いしつつ、気分転換に他の入浴剤を試してるという感じ。体調によっては熱いお湯を避けたい時や香りが欲しいときなどもあるので、何種類か持っておくと使い分けできて楽しいですよ。

なんせ湯船は最強です。湯船で得られる保温効果をさらにグレードアップできるアイテムこそ入浴剤であり、保温性向上やリラックス、薬効成分など、ねらいたい方向によって変化を付けられるのが楽しいところ。大寒波のいまこそ、こだわりの入浴剤でお風呂タイムを楽しみましょう!

Source: LINE, 日本浴用剤工業会