オーストラリアのプロ野球リーグで復帰したク・デソン投手(53)の投球を大リーグ公式インスタグラムが驚きを持って伝えた。
オーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)のジーロング・コリアに所属するクは2023年1月19日にアデレードで行われたアデレード・ジャイアンツ戦に登板。7点ビハインドの8回にマウンドに上がり、打者3人に対して無安打無失点、2つの三振を奪う快投を見せた。
かつて大リーグのニューヨーク・メッツに所属していたこともあり、大リーグ公式インスタグラムがクの復帰登板を伝えた。インスタグラムは1月20日に更新され、クの投球動画を添付し「これは素晴らしい。53歳のク・デソンがいまだに打者を封じている」とのコメントを投稿した。
現役大リーガーも驚愕「The legend.!!!!」
この投稿に韓国出身の現役大リーガー、チェ・ジマン内野手(レイズ、31)が反応し、「The legend.!!!!(伝説)」と投稿した。
クは93年に韓国プロリーグでデビューし、00年シドニー五輪に韓国代表として出場。国内リーグでは最多勝利、最優秀防御率など数々の個人タイトルを獲得し、01年にオリックス・ブルーウェーブに移籍した。
オリックスでは4年間プレーし、通算24勝34敗10セーブ、防御率3.88の数字を残した。05年にニューヨーク・メッツに移籍したが在籍はわずか1年で、06年に韓国球界に復帰した。国内リーグで06年から5年間プレーした後、ABLに活躍の場を求めた。
18-19年シーズンは、韓国出身選手で構成されるジーロング・コリアの監督に就任し、選手としてもプレーした。19年1月のブリスベン戦でマウンドに上がり1回1安打無失点を記録した。
スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)によると、クは現役復帰にあたり「130キロ程度は投げられるようにずっと体を作った。一緒にプレーすることになる後輩選手たちを少しでも助けたい。チームに貢献できるようできるだけ多くのイニングを投げたい」と語った。
これまでABLの最高齢選手は阪神タイガース、韓国リーグなどでプレーした経験を持つ45歳のクリス・オクスプリング投手だったが、53歳で復帰したク投手がリーグ最年長になるという。