どの企業がどれぐらい違反行為や犯罪を犯して罰金を支払っているのかを検索できる「Violation Tracker」

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2000年以降にアメリカ連邦規制当局や司法省、地方の規制当局で解決された事件や訴訟によって、企業がどのくらい罰金を科せられているのかを検索できるデータベース「Violation Tracker」が、企業や政府の活動を監視し、公開する組織であるGood Jobs Firstによって公開されています。

Violation Tracker
https://violationtracker.goodjobsfirst.org/

「Violation Tracker」にアクセスすると、以下のような画面が表示されます。Violation Trackerには、これまで400以上の機関によって処理された、約54万6000件以上の民事・刑事事件で科せられた罰金が記録されており、記録されている罰金総額は合計8540億ドル(約112兆5000億円)に上るとのこと。


Violation Trackerには「企業名」「違反行為の種類」「どの連邦規制庁か」の3点を指定する検索方法もありますが、今回は下部の企業名だけを選択して検索します。


今回は例としてアメリカの大手製薬会社である「Pfizer(ファイザー)」を候補の中から選択します。


すると、自動的に検索結果が表示されます。


上段にはファイザーの概要や罰金額の合計などが表示されています。2000年以降の罰金額の合計は約102億ドル(約1兆3500億円)で、違反行為などで罰金を受けた数は90件に上っています。


中段にはファイザーがこれまで行った違反行為の上位グループが示されており、上から「安全関連の違反」「医療関連の犯罪」「政府との契約関連の犯罪」「競争関連の違反」「環境関連の犯罪」で、罰金額の合計やその件数を確認できます。


下段にはファイザーの行った主な違反のタイプが示されています。上から「医薬品または医療機器の安全性違反」「医薬品の適応外又は未承認のプロモーション」「虚偽請求防止法およびその関連」「連邦海外腐敗行為防止法違反」「キックバックや贈収賄」です。中段と同様、罰金額の合計やその件数を確認することができます。


また、ページの下部には罰金を受けた個々の事例が記録されており、詳細を確認することができます。


次にカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く、世界最大級の金融機関の一つである「ウェルズ・ファーゴ」について検索します。まずは候補から「Wells Fargo」を選択します。


ウェルズ・ファーゴの検索結果はこんな感じ。2000年以降の罰金額は約220億ドル(約2兆9000億円)で、不正行為の件数は229件でした。


不正行為のグループとしては「金融犯罪」「消費者保護関連の犯罪」「競争関連の犯罪」「政府との契約関連の犯罪」「雇用関連の犯罪」が上位でした。


主な違反のタイプとして「住宅ローンの乱用」「銀行法違反」「有害な証券の発行」「詐欺」「投資家保護違反」が挙げられています。


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