ブランドや小売業者が景気の悪化に見舞われているなか、今年のホリデーシーズンのセールに関して、何が最適な戦略となるのか、見極めるのは難しい。DIGIDAY+リサーチは、ホリデーシーズンの幕開けとなるセールで、ブランドや小売業者がどのような消費者層をターゲットにしているかを調査した。
ホリデーシーズンを目前に控えたこの時期は、各リテールやブランドが1年で最も大きなセールを行う時期だ。多くの人が楽しみにしているこの時期は、マーケティング関係者たちにとって、非常に重要な時期でもある。
ブランドや小売業者が景気の悪化に見舞われているなか、今年のホリデーシーズンのセールに関して、何が最適な戦略となるのか、見極めるのは難しい。ロイヤルティの高い顧客を維持することが収益増加につながるのか、それとも新たな顧客を獲得することの方が重要なのか。そして、より割引は大きい方が長期的には良い結果をもたらすのか、それとも割引は小さくしたほうがよいのか。こういった問いの回答を見つけるのは簡単ではない。
ブラックフライデーとサイバーマンデーの週末が終わったことを受け、DIGIDAY+リサーチは、ホリデーシーズンの幕開けとなるセールで、ブランドや小売業者がどのような消費者層をターゲットにしているかを調査した。DIGIDAYが56人のブランドと小売りの専門家を対象に秋に行った調査によると、マーケターたちはホリデーシーズンを迎える新規顧客と既存顧客をターゲットにするかで分かれている。
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既存顧客維持か、新規顧客獲得か
ある問題について2つのグループに分かれているというのは、データ報告でよく使われる表現だが、非常に興味深いことに、今回のDIGIDAYの調査では、マーケターは顧客維持に注力するか、ホリデーシーズンに向けて新たな顧客を獲得するかで文字通り半分ずつに分かれた。
ブランド・小売分野で勤務する回答者のちょうど50%は、既存顧客がホリデー広告の主要な視聴者であると述べ、50%は新規顧客が主要な視聴者であると述べた。
各ブランドは今年のホリデーマーケティングで、従来のテレビチャンネルとデジタルテレビチャンネルの両方を使用することが既に分かっている。またクリスマスシーズンにはインスタグラムの重要性がさらに高まることが見込まれ、Facebookやインスラグタムで買い物客にリーチしている。また、マーケティングのターゲット層が上記のように分かれているなか、年末商戦ではどのような規模の割引セールが適用されるのかという疑問も生じる。
割引の幅は昨年と変わらないか、小さくなるとの予想が占める
DIGIDAYの調査によると、ほとんどの回答者たちは、割引の幅は昨年と変わらないだろうと考えている。回答者の53%は、今年のホリデー割引が2021年とほぼ同じになると予想。昨年は、65%が同じ回答をしていた。
しかし、昨年とは異なる割引が適用されるだろうと考えている回答者の多くは、割引額は小さくなると予想している。2021年のホリデー割引が2022年のホリデー割引よりも大幅に、またはいくらか大きいと考えていると答えた回答者は31%近くに上っていたのに対して、2022年の割引が2021年よりも幾分大きくなると考えているのは16%にとどまった。ホリデー割引が昨年よりも大幅に大きくなると予測する回答者は1人もいなかった。
Julia Tabisz(翻訳:塚本 紺、編集:島田涼平)
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