クリスマスの季節ですな。
毎年、特に前々から備えておくということもしないのだが、このまえ川崎の東急ハンズに別の用事で行ったら、売り場がもうクリスマス一色で、私も雰囲気に流され思わず「スノースプレー」など買ってしまったのだった。
が、そのとき頭に浮かんだのは「これでうちの窓をファンシーかつメルヘンチックに……」ということでなく、「何かこれで違うことしたい」という、またなんともひねくれた考え。こんなうちにサンタは来ない。
来ないならいっそ、もっと来る気をなくさせるような装飾はできないものか、この際考えてみました。
※2006年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
ふつうに楽しい
買ったのはアサヒペンのスノースプレー。このほか、型紙付きのものなど数点出ていた。スノースプレーってこんなに種類あるのか。
「スプレーするだけで立体感のある雪状に仕上がる」という。まずは、オーソドックスなクリスマス柄で試してみよう。
カラカラカラ・・・と30回ほど振って、一気にシャーッと吹き付けると、窓ガラスに雪状の何かがとても簡単にくっつく。心配していた臭いもさほど感じず。
吹き付けたあとの型紙には、雪状のものがごっそりと固まってくっついている。合成樹脂(アクリル)だそうだ。触ってみても不快感はなく、サラサラとしている(いちおう可燃性ガス・有機溶剤が入っているので、換気や火気には注意だ)。
ふつうに楽しい。ちょっと、これでクリスマス用の大作でも描こうか・・・という誘惑を、なんでか振り払って、あれこれと模様を考えてみる。かわいくない模様を。素直でない模様を。
こういうのも楽しい
先の三角の正体は、これだ。
「消防隊進入口」というやつだ。これを貼ってある窓の内側には物を置いてはならず、外からはここを壊して消防活動などしていいという目印になっている。
内側から見たステッカーには消防のマークが入っているのだが、外側からみると赤一色だ。その様子を表現してみた。サンタさんが窓の外から「ああ、ここを壊して入っていいんだな」とわかるように。
でもわかったところで、「あ、オレ消防隊じゃないから入れないな」と気づいて、彼は去ってしまうのだった。
アレがいますよ
さて次はこれだ。
そう、犬を飼っている家の門や玄関先によく貼ってあるシールだ。
うちには犬はいないけど、これを見たサンタさんは「ああ、ここには犬がいるからやめておこう」と思うかもしれない。泥棒の人もついでにそう思ってくれるかもしれない。
犬で思いついたのがこれだ。
いまや警備服を着たヨン様のCMでおなじみのセコム。そのセコムをうちは導入してますよ、という堂々のステッカーだ。ステッカーだけでも欲しい。なのでこの際これも作ってみた。
うちにはセコムはまだ入ってないけど、これを見たサンタさんは「ああ、ここにはセコムがあるから・・・」(以下略)。
違う人がくるかも
貼ってあるものといえば、締めはこれだ。
これも堂々の、「受信料払ってますステッカー」。懐かしの形で再現してみたら、無駄によくできてしまってびっくりだ。消すのがもったいないくらいだ。サンタさんじゃなくてNHKの人が来る。
さて、最後にはやはり季節感を出していきたい。もうあまのじゃくになるのは止めだ。
ひとつ行事をすっ飛ばした
このためにわざわざ墨汁を取り出し、ひさびさにお習字をしてみた。
それにしても、なぜこんな言葉をひとこと、でっかく半紙にしたためないといけなかったのだろう、書初めのときは。
もはやクリスマスをも飛び越え、すでにお正月気分だ。実家で雑煮食べたい。
これを見たサンタさんは、「もうクリスマス終わって正月か、帰ろう」となるはずだ。
すみません、やっぱり最後まであまのじゃくでしたな。
小さいころ、弟は素直にルービックキューブを買ってもらってたのに、私は変に遠慮して、400円くらいの、ゼンマイでカタカタ動く小さい「R2-D2(スターウォーズ)」を指差したりしてた。けなげなんじゃなくて、ひねくれてるのだ。今年はひねくれ加減はこの記事くらいにして、ふつうにケーキ食べたりツリー買ったりしようと思う。あ、スプレーも本当に楽しいので、トナカイでも描いてみたいと思う。