青のりで幸せになる5つのレシピ(デジタルリマスター)

デイリーポータルZ

「私と青のり  松本圭司」

諸君、私は青のりが好きだ
諸君、私は青のりが大好きだ

ナガイの青のりが好きだ
三島の青のりが好きだ
四万十川の青のりが好きだ

お好み焼きで 焼きそばで
白飯で カツ丼で
揚げ物で スナック菓子で

この地上で掛けられるありとあらゆる青のりが大好きだ

お好み焼きに青のりを掛けた瞬間クシャミをして吹き飛ばすのが好きだ
宙に舞った青のりがテーブル上でばらばらになった時など心が躍る

好きなあの子が「美味しいね」と言ったその口から覗く青のりがたまらない
その笑顔と青のりとのギャップには絶頂すら覚える

思わず大量の青のりを掛けてしまうのが好きだ
青のりに蹂躙され真っ青になってしまったお好み焼きもまたとても美味そうだ

諸君、私は青のりを山のような青のりを望んでいる
君たちは一体何を望んでいる?

更なる青のりを望むか?
情け容赦なく全てを緑に沈める青のりを望むか?

「青のり!青のり!青のり!」

よろしい。ならば青のりだ。

えーと、今回のテーマは青のりです。

2007年3月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

前の記事:奥多摩のラスボス、和名倉山に登った

> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

冒頭から判りにくくてすみません

思わず青のりに対する愛だけで書き始めてしまったので判りにくくなってしまった(参考:ヘルシング第4巻186ページ辺り)。書きたかったのは、僕は青のりが大好きで、色んな物に掛けて食べているという事だ。

ただ青のりを掛けるだけで、色んな食べ物が香ばしく美味しくいただける。幸せだ。この幸せを、今回は皆さんと共有したいと、そういう事だ。

青のりは原材料に「青海苔」と書かれている物が良い。「アオサ」と書かれている物は安いのだが香りがいまいちだと思う。少し高いが、是非「青海苔」と書かれている物を選びたい。

今回は、焼きそばやお好み焼き以外での青のりソリューションを紹介したい。読んだらきっと青のりの虜になる事請け合い。もう、こうなったら読む前に青のりを買いに走るしかない。

早くしないと納豆みたいに売り切れちゃうゾ!

■スーパーのり

右がスーパーのり、左がダブルのり。カルビーも真っ青だ。

■ダブルのりをメチャメチャにする

カルビーのポテトチップスには味付けを強化したダブルシリーズがある。僕が食べた事があるのはダブルコンソメパンチとダブルのりだ。

そのダブルのりだが、確かに通常ののり塩よりはのりが多いのだがまだ物足りない。そこで「青のりが足らないなら掛けちゃえばいいじゃない」という訳だ。

袋に入れたままのポテトチップスに青のりをドッサリ掛けてシャカシャカと振ると上の写真のようになる。

60gという量が30代の胃に優しい。

名付けて「スーパーのり」だ。1枚手にとって口に入れると、噛む前から青のりの香りが漂ってくる。舌に感じるほのかな苦味も心地良い。

多いかな?という量を入れる。意外にたくさん入れても平気。

そして噛むと、その瞬間解放された青のりの香りが頭蓋骨を満たして僕の脳は青のりですっかり満たされる。

私は青のりが好きだ。

これでもかという勢いで掛けた青のりがポテトチップスを真っ青に染め、そしてその濃い緑を噛みしめるのが大好きだ。口の中に磯が広がる。鼻の奥に波が押し寄せる。

幸せだなぁ。青のりを感じている時が一番幸せなんだ。

では次の青のりだ。

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■シャカシャカポテト青のり

ポテトチップスに合うなら、マックフライポテトに合わないわけがない。

■僕のポテトを青のりが蹂躙

青のりはシンプルな味の炭水化物に掛けると美味い。鉄板の美味さだ。そこでマックフライポテトMに掛ける。ぶっかける。

牛脂の匂いが香ばしいマックフライポテトM。 420kcal。

マックフライポテトは、ファストフード業界のフライドポテトの中で一番好きだ。油はサラダオイルと牛脂の混合油。動物性油脂を使っているのが美味さのポイントだ。

他社は健康志向なのかサラダ油を使っているが、ファストフードを食べる時点で健康の事なんか考えていないので放っておいて欲しいとか思う。

多いかな?という量を入れる。意外にたくさん入れても平気。

マクドナルドにはシャカシャカポテトといメニューがある。美味い粉をポテトに掛けて美味しくする魔法だ。20円で買える。

「アメリカンバーベキュー」と「スパイシーバジル」の2種類が売られている。どっちも強烈な化学調味料の味で大変に美味しい。

しかし青のり味は売っていない。「売ってないなら掛ければいいじゃない」という事で青のりを掛けて食べたならば、これで非常に美味まった青のりポテトの完成である。

ポイントは小さい紙袋を貰っておく事だ。言えばくれる。袋にポテトを入れ、青のりを掛けて振ればあっという間に青のりポテト。美味すぎる。

更に「アメリカンバーベキュー」を掛けたら、あるいはこれ以上の美味さが約束されてしまうかもしれない。

どうでしょうか、マクドナルドさん。「青のりアメリカンバーベキュー味」なんてのは。

■ごはんに青のり

シンプルに、白いご飯に青のりだ。

■真っ白な純潔を汚すが如く

白いご飯は日本人のココロ。真っ白なカンバスの様なご飯の上に青のりを大胆に掛けると、その瞬間に白いご飯は青のりご飯に変身する。

簡単でしょ?

白い純潔を汚す青のりと、ほのかに染める醤油。

青のりだけだとやや寂しいので、ご飯の友、醤油を掛けてやると更に良い。簡単でしょ?

たったこれでだけで、清流のように汚れを知らなかった白飯が料理へと変身する。それはまるで、田舎から出てきたばかりの生娘が、立派な蝶へと羽化するかのように。

納豆に青のりを混ぜると美味しくなる。素敵。

そして青のりと醤油で染められた白飯は、更なる成長を見せるのだった。青のり納豆との出会いだ。青のり納豆と出会った青のりご飯は粘り気を帯び、更に成長した。

そこには三つ編みを好み、文通を愛していた彼女の面影は残っていなかった。彼女は変わった。東京、いや、青のりが彼女を変えてしまった。興奮した時だけに出る訛りだけが、かろうじて彼女と故郷を繋いでいた。

その細い糸は、あたかも納豆の糸のようにか細く、空中で儚く消えていくのだった。しかし、納豆と青のりの香りはいつまでも消えずに残るように思えた。

それはともかく、美味かった。青のり納豆ご飯。

■ポップコーンに青のり

ポップコーンののり塩。これがもう、堪らん。

■まずはポップコーンを作る

まずはポップコーンを作るところから始める。ポップコーンは自分で作るのが断然うまくて安い。普通に売っているのを買うのも良いが、出来たてのポップコーンはうまいので是非自分で作りたい。

スーパーに行くとポップコーン用の豆が、大体、200gで99円から250円くらいで売っている。SHOP99なら99円だ。これを買うと、わずかな豆でドンブリ一杯のポップコーンが出来てお得だ。

SHOP99が手に入りやすくて安い。

作るのは簡単。

■簡単なポップコーンの作り方
1.鍋にコーンと油を入れる。バターをたくさん入れると美味くなる。
2.最初は中火よりもやや弱火で加熱する。最初から強火だと不発が増える。
3.コーンの色がレモン色になったら蓋をして強火にする。
4.コーンが爆ぜている間はひたすら鍋を振る。笑いたければ笑う
5.爆ぜる(はぜる)のが終わったら火を止め、塩や溶かしバターで味付け。

最初はこんな色。油の量が少なすぎると美味くできない。
段々白っぽくなり、丸くなる。危険なので鍋の蓋をしよう。そして強火。
慣れるとほぼ不発なしで出来る。

■アメリカ生まれの小娘を自分色に染め上げる

アメリカ生まれのブロンド娘も、一皮剥けばウブガール。みんな騙されんな。大きな背や、高い鼻に騙されるな。お高くとまって見えて実はイリノイ州出身だ。

奴らは意外に臆病だ。意外にシャイで奥ゆかしい。さぁ、青のりをぶっかけて日本の色に染めちまえ!!

ほら、キミが怖がっているからダメなんだ。大胆に、遠慮無く。大丈夫だって。勇気を出して言ってみろって。

I love you! and AONORI!!

アーハー?とか言われると思うけどな。

これぞ国際交流。美味いよ、のり塩ポップコーン。
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■青のりぶっかけ祭

思いの外青のりが掛かっていないオリジナルキャベツ太郎(左)。青のりぶっかけキャベツ太郎(右)。

■青のりが多かったらきっともっと美味い

キャベツ太郎とは、粉末ソースっぽい味付けのコーンスナック菓子だ。たっぷり青のりが掛かっているのが特徴だ。

僕は青のりも好きだがキャベツ太郎も好きだ。いや、青のりが好きだからキャベツ太郎も好きなのかもしれないが。

が、最近青のりの量が減ってきた。減ったなぁと思っていたのだが、今回写真に撮ってみて確信した。減っている。っていうか、殆ど青のり掛かってないじゃん!!

そこで「青のりが減ったなら掛けて増やせばいいじゃない」という事でふんだんに青のりを掛けてみた。

サラサラっと掛けますってぇと、青のり増量キャンペーン。

「ふ、ふぉ、はふっ」

と、京極さん(美味しんぼの一人)が食べる時の様な擬音を口で言いつつ、まりも状になったキャベツ太郎を食べる。

となると「こらウマイですなぁ~」と言わなければならない。誰のセリフかっていうと富井副部長なんだけど。

キャベツ太郎に青のりを掛けただけで美味しんぼを気取って幸せになってしまう僕はちょっと頭があたたかいなぁ、なんて思う。こうして書きながら不憫になってしまうくらいだ。

なんか可哀想だ。

まるでまりもの様なキャベツ太郎。

本当はもっと色々紹介したいのだが、可哀想加減が増していくだけなので今回はこの辺で終わりにしよう。今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

■青のりは食生活を豊かにする

青のりは素晴らしい調味料だ。よくよく味わえば、味なんてほとんど無い。香りと渋味、苦味とわずかな塩味だけだ。しかし、青のりを掛ける事で料理は別の顔を見せ、僕の舌を楽しませてくれる。素晴らしい。

青のりを掛けたり増量しただけでこれだけ幸せになれるのだ。これはもう、掛けるしかない。青のりを掛け、全てを緑に染めるしかない。それだけで大いなる幸せが約束される。

問題は、美味しさのあまり食べ過ぎてしまう事か。この撮影のためにご飯とか色々食べ過ぎて肥えてしまった。青のりのせいなので、お世話になりつつも謝罪と賠償を(以下略。

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