断片的な画像から全身の3D画像を作成できるAI搭載ウェアラブルカメラ

CNET Japan

 コーネル大学の研究チームが、手首に装着したカメラで全身の3Dレンダリング画像を生成できるウェアラブルを開発した。米国時間11月8日に同大学が発表した資料によると、この技術は「BodyTrak」と呼ばれ、1台の小さなRGBカメラと「カスタマイズされたディープニューラルネットワーク」を使用する。

人体の3Dレンダリング画像
提供:Kolocim/Getty Images

 BodyTrakは、カメラを使ってユーザーの体のパーツを撮影した後、内蔵された人工知能(AI)技術を利用して頭部、胴体、腕、脚の14の関節の位置情報をもとに、全身の3Dシルエットを生成する。AIセンサーはカメラが捉えた断片的な画像から全身の画像を組み立てられるので、全身を収めた画像を撮影する必要はないという。研究では、カメラの設定値を変えながら、参加者が歩く、運動する、座るといった活動をしている様子を撮影した。BodyTrakは、人体のさまざまな姿勢や動きを検出できるため、スマートウォッチへの応用も期待できる。

 コーネル大学のCheng Zhang助教は、「スマートウォッチにはすでにカメラが搭載されているので、BodyTrakのような技術はユーザーの姿勢を理解し、フィードバックをリアルタイムで返すことができる」と述べた。「手軽かつ安価で、ユーザーの動きを制限することもない」

 研究チームは、BodyTrakを身体活動や身体機能のモニタリングに活用したいと考えている。プライバシーに関する懸念については、カメラはユーザーの体に向けられ、かつ身体の部分的な画像しか取得しないと説明する。手首に装着する、この10セント硬貨サイズのカメラは、コーネル大学のSciFiLabによる最新の発明の1つだ。同研究所は、他にも手や指の動き、顔の表情などを追跡するセンサーも開発している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

Source

タイトルとURLをコピーしました