株式会社ウェザーニューズは、11月8日夜の皆既月食が観測できる時間帯の全国の天気予報を発表。東日本の太平洋側や西日本を中心として、ほぼ全国的に「チャンスあり」としている。また、18時よりウェザーニュースYouTubeチャンネルでライブ配信も予定している。
8日7時に同社が発表した予想によると、東日本の太平洋側や西日本は晴れで、「月食がバッチリと見られる」という。日本海側の地域や北海道、および沖縄では雲が多くなるが、多くの地域が「チャンスあり」とされている。
日本全国で皆既月食が見られるのは2021年5月26日以来。また、今回は惑星食の1つである天王星食も同時に見ることができる。皆既月食と惑星食が同時に見られるのは1580年7月26日以来、442年ぶりだという。
月食は全国どこでも同じタイミングに起こり、今回は月が地球の影の中心近くを通るため、皆既食(ここでは月の全体が、地球の「本影」と呼ばれる、周辺でない本体の影に入ること)の時間が比較的長くなる見込みだという。皆既食は19時16分ごろ~20時42分ごろの、約86分間にわたって見ることができる。
今回は月食が起きている最中に、天王星が月を出入りする「天王星食」も発生する。小笠原諸島を除く日本の多くのエリアで見ることができる見込みだが、発生する時刻は地域によって異なる。
東京の場合、皆既月食中の20時41分に潜入を開始し、部分食中の21時22分に出現を開始する。天王星食は肉眼で見るには厳しい明るさのため、観測には双眼鏡や望遠鏡を使うことが推奨されている。
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