KDDI株式会社は10月27日、マンションデベロッパー向けに、全戸一括加入型の光回線によるインターネット接続サービス「auひかり マンションギガ (10Gbps) 全戸一括加入型」の提供を開始した。提供エリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の一部。
マンション棟内の全戸に直接光回線を接続することで、入居者が通信速度上り下り最大10Gbpsのインターネット接続サービスを利用できる。KDDIの通信局舎からマンションまで専有の最大10Gbpsの光回線で接続するため、ほかのトラフィックの影響を受けにくく、テレワークやオンライン授業といった上り下り双方向の通信速度と安定性が求められる場面での利用に適しているとしている。
本サービスを導入することの、マンションデベロッパーのメリットとしては、高速インターネットにより物件の付加価値を高められることことのほか、マンション共用部へのルーターやスイッチなどの電気的設備の設置が必要なくなり省スペース・省エネを実現できること、運用保守や故障時の問い合わせ対応もKDDIが行うため、インターネット関係の管理業務を軽減できることが挙げられている。
各部屋には、光回線ONUとホームゲートウェイが一体化した、「Aterm BL3000HM」が提供される。同機は最新のWi-Fi規格「Wi-Fi 6E」に対応しており、最大通信速度は6GHz帯と5GHz帯がそれぞれ4,803.9Mbps(160MHz幅対応)、2.4GHz帯が1147.1Mbps。有線LANポートは10GBASE-T対応×1、1GBASE-T対応×3の計4ポートを搭載。入居者はすぐに高速通信環境を利用できる。
なお、同サービスは、2025年度竣工予定の「高輪ゲートウェイシティ(仮称)住宅棟」でも導入の予定だという。