前回はスーパーに売ってる干し蕎麦では大変珍しい「箱入りの蕎麦」を紹介したが、今回もまた珍しい部類に入るかも。なにせ、ものすごくコンパクト。間違いなく当連載開始以来、最小(最細)のパッケージなのだ。
そこに書かれている商品名は『純国産 手繰りへぎそば』。製造者である新潟県の「小嶋屋総本店」は当連載初登場のメーカー。何もかもが初であり、何もかもが珍しい。はたしてどんな味なのか? 期待を胸に、いざ!
細いパッケージだが、4面すべてに情報が記されている。なかでも見逃せないのは「玄そばに甘みと旨みをたっぷりと含んだ、地元魚沼産『とよむすめ』のみを使用」なる情報。気になる「とよむすめ」を調べてみると──
「玄そば 『とよむすめ』は、新潟県の北陸研究センターで開発された新品種です。香りがよく、旨みと甘みにすぐれた味わいが特徴で、在来種よりもルチンが多く含まれています。」(AG304より引用)
とのこと。ルチンといえば、血管に良いとされるあのルチン! 健康面も意識した蕎麦なのだな……と勉強になったところで、いつもの手順まいりましょう。
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
約4半ゆでて……
ハイ完成。
して、そのお味は──
まず感じたのは、口当たりの良さ。喉ごしも良い。コシも強いし、香りも良いし、遠くに感じる布海苔もグッド。なんというか「優等生」って感じのお蕎麦である。さらに健康的なのだから言うことなしだ。
「家そば」か「外そば」かなら、「外」かなと。普通に美味しいお蕎麦である。町中華ならぬ「町のお蕎麦屋さん」で出てきそうな、そんな蕎麦。そこまで強烈なインパクトはないが、安心して食べられる一品である。ごちそうさまでした!
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24