ピクニックをしたい。そう思っても、ピクニックはハードルが高い。
わざわざお弁当を作って、友達を集めて、美味しい紅茶やお菓子を買ってきて……ピクニックは何かと準備することが多いのだ。
そんなことじゃなくて、私はもっと雑にピクニックをしたい。”この程度でいい”と思えるようになれば、もっとカジュアルにピクニックを楽しめるはずだ。
これさえあればピクニック
ピクニックをする上で、絶対に外せないものがある。それは、シートだ。
シートがあるかないかで、ピクニックかどうかが決まる。シートがないピクニックは、ただ地面に座っている人になってしまう。ピクニックという行為の優雅さは最低限担保したい。
逆に言えば、シートさえあればどうとでもなるのだ。過度なおしゃれをする必要もない。自宅の部屋着のままだってかまわない。
ピクニックに食事は不可欠
どんなに雑でいいとは言っても、さすがになにか食べるものがあるほうがいいだろう。しかしそれがおしゃれなものや手の込んだものである必要はない。
飲んだり食べたりできれば十分なので、全てをコンビニで揃えよう。
この記事の趣旨とは全く関係ないが、漫画が置いてあったので思わず立ち止まった。この手の漫画は必要に駆られていない時ほど読みたくなる。
いきなり脱線したが、ピクニックに漫画があってはいけないことはないよね!ということで、カゴの中にイン。
雑ピクニックにルールはない。ただ自分の好きなものを飲めばそれが正解なのだ。とりあえず一番テンションがあがりそうという理由で氷結を選んだ。
初手で酒を選んでしまったのでこうせざるを得ない。とにかく今食べたいものをカゴに入れていったらピクニックとはほど遠い中身になってしまった。
買い出しも10分程度で終了。ほとんど準備をしなくても良いのが雑ピクニックの素晴らしいところ!コンビニの袋とシートのみで早速公園に向かう。
公園は適当でいい
ピクニックといえば広い芝生の綺麗な公園が適所だが、雑ピクニックの場合は特に気にしなくても良い。だれもピクニックをやっていなさそうな狭い公園で十分なのだ。
意外と人が多く、わりと狭い公園だ。しかも下が砂で固い。ピクニックに適しているとは言えないが、あえてここでやってみよう。
シートはいわば自分の領域。広げればいいというものではなく、周りの人の迷惑にならない程度にほどほどに広げよう。
ただシートを敷いただけでピクニック感がでるのはなぜだろうか。嬉しくて既に満面の笑顔である。
いくら雑でいいとは言え、果たしてこのラインナップでよかったのか不安になってきた。せめてサンドイッチとかを入れればよかったと後悔した。
昼から飲むお酒というのは特別な味がする。あり得ない充実感と共に、勝利の気持ちがふつふつと湧いてくるのだ。
ここで気づいたのが、地面が砂だと結構身体が痛いということだ。ハングリー精神のある人以外はなるべくクッションなどを持っていったほうがいいかもしれない。
ここまでで何一つピクニックっぽい画はないが、一応シートの上で食事をしているのでギリギリピクニックだと言えるだろう。というか、そもそもピクニックに定義なんてないのかもしれない。自分がピクニックだと思えば、それはピクニックだ。
ひとつ思ったのは、一人でピクニックというのはとても退屈だ。誰かと食事を囲み、楽しさを共有するわけではないので無限に時間がある。こち亀が無かったらきっとこの時点でそそくさと帰っていたに違いない。ありがとう、両さん。
さすがにやることがなくなったので、自分の想像上のヨガポーズをやってみた。あくまで自分の想像なので、ポーズが合っているかはわからない。
この時ばかりは「どうせヨガをするならいっそのことヨガマットを持ってきたほうがよかったのではないか」と思った。ブルーシートは見た目が物騒な上に薄くて膝が痛くなる。
特にやることもなくなったので、ここらで退散。ビニール袋に全て詰めるだけだから楽チンだ。帰ると決めたら速攻で帰れるのも雑ピクニックの強みである。
雑ピクニック お手軽編
「シートをデカデカと広げてやるのは抵抗があるなぁ…」と思っているそこのあなた!
もうちょっとコンパクトにできる方法があるので紹介させてほしい。
こうすればこっそりと一人で楽しむことができるのでおすすめ。
(普通にベンチに座ればいいのでは?という意見は聞きません)
皆もっと雑にピクニックをしてほしい
思いついた時に適当に始められて、速攻で帰れるのが雑ピクニックの強みだ。私のようなめんどくさがりにはピッタリである。シートを持って、思いつきでピクニックをする人がもっと増えてほしいと願うばかりだ。
もし一人でやる際は、かならず漫画本(できればこち亀)を持っていってほしい。