誰でも1度は、上司に「コブラツイスト」したいと考えたことがあるはずだ。私(佐藤)にもある。それも1度や2度ではなく、チャンスさえあればいつでもコブラツイストしてやろうとさえ思っている。
そこで! 編集長GO羽鳥を「大事な話がある」と誘い出して、「コブラツイストさせてくれ!」と頼んでみた!! その結果、想定外の事態にッ!?
・コブラツイストさせてくれ!
できるだけ真っ当にコブラツイストしたい。その気になれば、隙をついてコブラツイストを仕掛けることができるけど、不意打ちはナシだ。そんな汚いマネをできるほど、私は非道ではないのである。
本人の承諾を得て技をかけるのが「フェア」というものだ。
そこで私は大事な話をするフリをして、技をかけさせてくれることを頼むことにした。まさかコブラツイストを断る上司なんて、いるはずがない。そう私はにらんだ。
では、作戦実行だ。
佐藤「ちょっと話したいことがあるんだけどいい?」
羽鳥「いいよ。隣の部屋で?」
佐藤「うん、隣がいいな」
佐藤「あのさ……、前々からお願いしようと思ってたんだけど」
羽鳥「なに? 改まって」
アントニオ佐藤「コブラツイストさせてくれ!」
アントニオ羽鳥「いいぞ、コノヤロー!」
アントニオ佐藤「いくぞッ!」
アントニオ羽鳥「来いよ、コノヤロー!!」
アントニオ佐藤「ダシャーーーーーッ!!」
アントニオ羽鳥「……」
アントニオ佐藤「オラーーーーーーッ!」
アントニオ佐藤「どうだ、オラ!」
アントニオ羽鳥「ぬるいわ!」
アントニオ佐藤「ナニ!?」
アントニオ羽鳥「テイ!」
アントニオ羽鳥「いくぞッ」
アントニオ羽鳥「フン!!」
アントニオ羽鳥「コブラツイスト舐めんな、コラ!」
アントニオ佐藤「いてててててて」
「待たんかーーーい!」
「俺もやらせろ、コラ!」
「舐めてんのはどいつだ!!」
アントニオ羽鳥「お前は!?」
アントニオ佐藤「その浅いアゴのシャクレは……、アントニオ中澤じゃねえか」
アントニオ中澤「代われ!」
アントニオ中澤「どけ、コノヤロー!」
アントニオ中澤「セイ!」
アントニオ中澤「シャーーーーーーッ!!」
アントニオ中澤「ハイーーーーーッ!」
アントニオ佐藤「シャクレは浅いのに、技のかかりは深い!」
「待たんかーーーーいッ!」
「俺のことも忘れてないか?」
「グヒヒヒ…………」
アントニオ羽鳥「お前は!? 多分、キャラ設定を間違っているアントニオ砂子間か!」
アントニオ砂子間「代われ!」
アントニオ中澤「クソッ」
アントニオ砂子間「オラオラオララーーーー!」
アントニオ砂子間「グヒヒヒ……」
アントニオ佐藤「これ誰のマネしてんの? そっちの方が気になるんだけど」
アントニオ羽鳥「お前誰だよ、コノヤロー」
「待て待て待て!」
「ムハハハ、ニセモノのアントンが4人もあらわれたというのは、ココか?」
「シャオラ! 全員まとめて相手してやる!」
「かかって来い、コノヤローッ!!」
テ~レ~レ~♪ テレ~レレ~~♪
テ~レ~レ~♪ テレ~レレ~~♪
テ~レ~レ~♪ テレ~レレ~~♪
アントニオ羽鳥「お前は、1番しゃべりが本物に似ているアントニオサンジュン!」
アントニオサンジュン「デイッ!」
アントニオ砂子間「おげええええ!」
アントニオサンジュン「これがコブラツイストだッ!」
サッササッ!
アントニオサンジュン「ヌンッ!!」
アントニオサンジュン「シャオラッ!!」
アントニオサンジュン「バカ野郎!」
アントニオ佐藤「ギブギブギブ……」
カンカンカンカンカンカーン!
小学校の時にプロレスごっこでずっとマネしていました。アントニオ猪木さんのご冥福を心よりお祈り致します。合掌。
~~~ 完 ~~~
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24