都営線両国駅から最寄りの立ち食いそば屋「じゅげむそば」には何があるのか? 入ってみたらかき揚げ天が野菜の宝石箱だった

ロケットニュース24

個人的なイメージで恐縮だが、両国と言えば蕎麦屋がいっぱいありそうだ。なにせ、相撲のメッカ両国国技館があるし、江戸の文化を大事にしている雰囲気は23区随一と言っても過言ではないだろう。

ゆえに、立ち食いそば屋も、JR両国駅には西口にいろり庵きらく、東口に文殊と有名店が並ぶ。が、都営大江戸線の両国駅前には「じゅげむそば」のみ。聞いたことないぞ、じゅげむそば。しかし、都営大江戸線側とは言え、両国駅に最も近い立ち食いそば屋だ。何かあるに違いない。

・タダモノではない立ち食いそばオーラ

その名前は、むしろいろり庵きらくや文殊よりも両国感があるじゅげむそば。店の外観も同じで、力強い筆跡の「蕎麦専門店 粉から製麺」という文字にはタダモノではないオーラが漂っている。さらに、よく観察してみると……

究極蕎麦と書かれた蕎麦メニューが。「外一そば(税込み780円)」と、立ち食いそば屋のもりそばにしては強気な価格設定ではあるが、数量限定らしいし他のそばと味がどう違うのか気になるところである。

・売切れ

と思いきや、11時30分くらいの時点ですでに売切れていた。残念。とは言え、これを食べることが目的ではなく、あくまで店自体のことを知りたかっただけなので、気を取り直して「かき揚げそば(税込み540円)」を注文した。かき揚げそばはじめ、かけそば(税込み390円)など、他のそばに関しての価格設定は普通である。

・かき揚げそばは……

どうやら、天ぷらは注文後に揚げるスタイルのようだ。また、追加オーダーには「納豆天ぷら(税込み130円)」や「あなご一本天ぷら(税込み600円)」「群馬県産辛味大根おろし(税込み100円)」など結構そそられるものが揃っている。


そうやって店内の貼り紙を見ているうちにかき揚げそばが出てきた。しかしこれは……


かき揚げがデカイ

つゆに浮くかき揚げは高さも分厚くまるで山のようだ。しかも、こういった大きいかき揚げ天にありがちな具がタマネギだけというのではなく、にんじん、ナス、春菊などが入っている。具もゴロゴロしており、こだわっていることがひと目で分かった。


・出汁

食べてみると、具がデカイだけあって、にんじんの甘みなど素材の味を感じる。つゆは昆布出汁だろうか? ひょっとしたら、かつおなども合わせているかもしれないが、昆布の風味の方が前に出ているように感じられた。かつお出汁文化の東京において、これもなかなかレアな味。関西出身の私(中澤)としてはちょっと懐かしくもある。

そんなつゆが染みることで、ひたひたなかき揚げ天がバラけてきたのだが、具が大きいためバラけても食べごたえはある。衣で誤魔化していない分、サイズの割には飽きがこなくて、最後までおいしく食べることができた。

かき揚げそば一杯でも何かとこだわりが垣間見えた『じゅげむそば』。いつの日か「外一そば」も食べてみたいが、それはフラッと立ち寄って食べるのは無理そうだなあ。

・今回紹介した店舗の情報

店名 じゅげむそば
住所 東京都墨田区亀沢1-8-4
営業時間 月~土10:00~15:00、17:00~20:00
定休日 日、祝

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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