しばらく大人しかった はま寿司 → 久しぶりにちょっと面白い寿司ネタが登場

ロケットニュース24

郡山堤店内での食品衛生管理に関する不祥事が内部告発されて以降、大人しくしていた感のある はま寿司。2023年4月7日に公式HPに出された「重要なお知らせ」によると、今後は人の手に頼らないシステムによる管理を検討するなどしていくとのこと。

GWのフェアはよくある商品の消化試合みたいな感じで、そそられるポイントが見当たらなかったのでスルー。様子を見ていたら、5月11日から超控えめならがも、ちょっと気になる商品の導入が始まった。さっそく食べてみることに。

・ホッケ

それが「北海道礼文島産紅ほっけ(110円)」だ。


余りにも全国の回転寿司チェーン各社が頑張りすぎているため、なんとなく「どんな魚でも大体年中全国で食える」みたいな雰囲気が漂っている今日この頃。

それでも、実は生で食べられる機会がそんなに多くない身近な魚というのは意外とある。コンビニにすら缶詰が売られているが、生食できる機会はめったにない(九州を除く)鯖がいい例だ。

ホッケもこの同類。干物であればその辺でいくらでも買えるが、生食の機会は水揚げ量がぶっちぎりで日本一の北海道ですら限られる。

主な理由は2つある。1つは、鮮度が凄まじい速度で落ちていくから。じゃあ速攻で冷凍庫に入れれば……と思うだろうが、ホッケのように脂たっぷりの魚は冷凍すると味の劣化が著しい。

2つ目は、鯖のようにアニサキスなどが寄生しがちだからだ。鮮度の良いホッケの入手が容易な北海道ですら生食が主流でない理由は、恐らくこちらがメインなのではなかろうか。

余談だが、市場で新鮮な鯖やホッケ(値段次第でニシンやタラも)を買えば、高確率で活きのいいアニサキスを安くたっぷりゲットしやすいというのは、業界でよく知られている。実際に解剖のために買いに行った方もいるはずだ。

実は取り出した生きているアニサキスは、水に入れて魚の内臓なりをあげておけば、そこそこ生きる。確かに寄生虫だが、生きたまま食べない限り害は無いので猫と同じ。皆さんも是非飼育してみて欲しい。

話をホッケに戻そう。とにかくそういう感じなので、ホッケ自体に珍しさはなくとも、しかし焼かれていないホッケを食べたことがある方は、実はそんなに多くないと思う。

そこで今回の「北海道礼文島産紅ほっけ(110円)」だ。わりとレアで、しかもクオリティの維持に神経を使うであろうネタ。

それを、鮮度関連の不祥事での炎上が落ち着いてきたころに出してくるというムーヴ。これは はま寿司の鮮度管理に対する覚悟の顕れ……かどうかはわからないが、全国チェーンの回転寿司にて1皿1貫110円というコスパで出てくるネタとしては、注目に値すると思う。


・うめぇ

ということで、さっそくオーダー。出てきたのがこちら。

プルンプルンで実にフレッシュ! ホッケ特有のフレーバーを良く感じる脂がうめぇ。マグロの大トロのように、たくさん食べるとクドくなってくるタイプだとは思うが、やはりこの味わいはスペシャルだ!

もうちょっと味にメリハリが欲しいという方は、炙りも良いぞ!

こちらは塩気が圧倒的に強くなり、トロみも増している。ノーマルとは全く別物だ。とりあえず両方食べてから、どちらを主軸に攻めるか考えるべきだろう。

参考リンク:はま寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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