Ubieは10月6日、シリーズCラウンドで27.6億円の追加調達を実施し、総額62.6億円の資金調達でクローズしたと発表した。
総合メディカル、AAIC Investment、日本インパクト投資2号、楽天キャピタルを引受先とした第三者割当増資ならびに、商工組合中央金庫、日本政策金融公庫、みずほ銀行が融資する。創業からの累計資本調達額は107.2億円となる。
また、経営体制および、ガバナンス強化を目的に、社外取締役としてブラックストーン・グループ・ジャパン代表取締役会長の重富隆介氏、常勤監査役として公認会計士の吉川和美氏が就任した。
Ubieは、世界でも数少ない生活者、患者と医療機関双方への直接的接点を有するスタートアップ企業。AIをコア技術とし、医療の入り口である「問診」にフォーカスした複数のサービスを提供している。また、医療先進国日本で培った技術を世界に展開すべく、2020年には海外拠点も設立している。
今後は、注力してきた生活者、患者と医療機関の連携のみならず、製薬企業との連携も強化していく。同社の医療プラットフォーム上で3者をつなぎ、製薬企業が持つ疾患、医薬品についての情報や科学的知見を、生活者、患者と医療機関にとって必要なタイミングで届く仕組みを提供し、それぞれの課題を解消する医療体験の創造を目指すという。
今回調達した資金は、製薬企業向け事業の人員増強に充当する。2021年末の組織立ち上げから既に国内外の大手製薬企業20社以上との取引があり、今回の資金調達を機に事業開発および、グロースを一層加速させていくという。
さらに、引き続き医療機関の喫緊の課題である働き方改革、業務効率化を支援するための医療機関への「ユビーAI問診」の導入と、医療機関向け事業の人員も増強。生活者向けサービス症状検索エンジン「ユビー」のシステム開発ならびに、さらなる認知度向上を目的としたマーケティング施策の実施にも充当するという。