全長2mの帆船型ドローン「everblue AST-201」–水上・水中調査、アプリで自動操船も

CNET Japan

 エバーブルーテクノロジーズは2月2日、全長2mの無人帆船型ドローン「everblue AST-201」を開発したと発表した。

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 無人調査、小型貨物運搬の遠隔・自動航行が可能な製品として、市場導入に向けた試験運用および、トライアル販売を開始するという。販売希望価格は500万円(税別)。

 同社ではこれまで、無人調査用「Type-Aプロトタイプ」、100kg以上の貨物積載が可能な無人貨物運搬用「Type-Xプロトタイプ」を開発している。今回発表した「everblue AST-201」は、さまざまな実証テスト実績を受けて培った無人帆走技術を適用し、本格的な実用モデルになるという。

 また、モノハル(単胴船)としたことで復元力を増し、波浪が大きい場合でも沈しにくい構造で安全性を高めている。加えて、「衝突予防安全装置」を装備。周囲を監視し、衝突回避を実行する。操作は、共通基盤サービスとして提供するスマートフォンアプリ「eb-CONNECT」の自動操船機能を使用。目的地をセットするだけで、簡単に操船できる。

 最大積載量は18kg(8kg+インナーバラスト10kg)で、小型の魚群探知機や海洋調査機材などの計測機器の搭載にも対応。水上・水中撮影や、魚群探索を無人で行う探索船などでの利用を想定する。

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 さらに、基本は風力を使った帆走(風が弱い場合や離着岸での補助動力として使用するモーターを装備)と、人件費や燃油代といったコストがかからないため、これまで採算がとれず実現ができなかった水上パトロール用途でも活用できるという。

 全高は2.2m。船体重量は32kg。装備重量は40kg。

 航行距離は5km(沿海)。モーター航行時間は30分。セール航行時間は10時間。巡航速度は5km/h(ただし海況、風速によって変化)。

 2月2日〜2月14日まで新宿伊勢丹メンズ館にて開催される、三越伊勢丹とbouncyとのコラボ企画「bouncy Store」に参加。AST-201の1/2スケールサンプルモデル(木製)を展示するほか、トライアル販売の先行予約販売を行うとしている。

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